私、植物になっちゃった！
なんとなくで始めたものですので、投稿頻度は少ないと思います。
それにまだ勉学の身なので文章が下手かもしれません。
それでも良ければぜひ読んでください。
私の骨が浮き出た身体はもう指１本動かせない。私が意識的に動かせるのはもう目と口と表情筋だけ。
さらに私は今もうすごく眠い。これ以上にないくらい眠い。でも、この意識を手放してしまえばもう私の蠟燭の灯は燃えることはなくなってしまうだろう。
α
β
γ
δ
ε
私は生まれて14年間、少なくとも私のものごころがついてからは一度もこの白い部屋がある総合病院から出たことはない。もっと言えば、検査の日以外はこの部屋から出たこともない。
この10年以上、とてもとても退屈でつまらない日々だった。月に1回の検査では1日かけてあっていたからその日だけは退屈ではなかったが、それ以外の日はただベッドに横たわるのみだった。
もちろん普通の子供と同じように勉強したり、本を読んだりもした。でもそれらもとてもつまらないものだった。
勉強は私に負担をかけないためなのか明らかに私の年齢で習うようなものよりもランクの低そうな簡単すぎるものであったし、本も私が字だけのものを集中して読めないと思っているのか絵と文字が常に一緒の絵本みたいなものだった。
ζ
η
θ
ι
κ
私の意識も少しずつ薄らいできている。残された時間はもう僅かしかないのだろう。
人生を振り返っても、この白い部屋にずっといるだけの変わり映えのない日々だったし、印象に残っていることもほとんどない。
家族もいるのだろうが、私が覚えている限り５年前に一度私の祖父と名乗る人が来ただけだったから思い出も全くない。
なんと、も退屈、でつま、らない、人生だっ、た。せめ、て次、の生で、は来、世では刺、激に、満ち、溢れ、た楽し、い日々、を、送、り、たい、な、ぁ……………――――――。
λ
μ
ν
ξ
ο
こうしてある日、総合病院の季節もわからないある白い一室で私、葛茉莉花はその生を14歳という短い人生を終えた。
π
ρ
σ
τ
υ
………………………………………あれ？意識がある。でも動けない、と言うかなんか上が重い。
う～～～んっしょ、よいっしょ、っと。上に向かって力を入れると重さが無くなってスッキリした。
解放感はあるんだけど、視点がとっっっっっても低いし、今までずっと白い壁に囲まれていたはずなのに真上は水色、下は茶色、周りを緑で囲まれているの。
本で読んだ通りなら、水色なのは空、茶色なのは土の地面、緑なのは草や木の葉っぱかな？初めて見てみて感動した！これが自然、自然なんだ！
動き回っていろいろ見てみようとしたけど身体が伸びたような感覚があるだけで全く動かない。なんで？
そういえばさっきから景色は見えているけど瞬きした感覚は一切ないし、音は聞こえるけど匂いを感じない。微風を感じ取る触覚はあるみたいだけど遮るものがないような感触。
……………えっ!?えっ!?私今どうなってるの!?え、なにがどうなってこんなことになってるの!?ちょ、ちょっと誰かこの状況について詳しく教えて!?
パニックになっていたが、視界に現れたものを見て落ち着いた。と言うか落ち着かざるを得ないものだった。
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個体名：なし 種族名：？？？
成長状況：芽Lv.1 状態：健康
LP：110/110 EQ：110/110 SP：100
スキル：光合成、成長、吸収
EXP：7/110
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ふむふむ……………EQとかスキルとかよくわからないものが詰め込まれているけどそれよりも芽!?えっ芽!?芽ってあれだよね、種が土から子葉を出した状態のあれだよね!?
φ
χ
ψ
ω
α
私、死んだと思ったら、意識が戻って植物になってしまったようです。
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