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44コマ目 やばい力

前の更新今月の始めとかマジですか?

やっぱようつべは時間が溶ける…

 俺の名前は高壁守。色々あった人だ。


「なあ、リリナと守って戦ったらどっちが強いんだ?」


 遊びに来たマナに突然尋ねられた。

 今日は俺の家にマナとリリナの2人が遊びに来ていて、相手を場外に吹っ飛ばす対戦ゲームをしている。

 今は3人で対戦していて、一番最初に負けたマナが暇を持て余している。だからそんなことを訊いてきたのだろう。


「…できれば戦いたくないけどな。」


「その点は私も同意見です。知り合いを相手に戦うのはいつになっても慣れないものですから。」


「そういうもんか…てっきり面倒な相手だからだと思ってた。」


「それもあるけどな。」

「それもありますけどね。」


「「………」」


 まあ、強い相手と言うのは例外なく面倒なものだ。勝つための筋道が複雑になったり、運が絡んできたりして厄介極まりない。

 それがゲームのような物ならともかく、実践でとなると…そんな気分はあまり長く味わっていたくないものだ。

 ここはリリナにも俺の強さを認めてもらえたとポジティブに捉えておこう。


「で、どっちが強いんだ?」


「リリナ。」

「守さん。」


「「………?」」


 同時に口に出たのは正反対の答えだった。

 しばしの間思考が止まる。ただしゲームしている手の動きは止まらせず。


「いや…リリナって昔異世界救ったんだろ? 戦闘経験とかも俺の比じゃないだろうし、身体能力も魔法の使い方も上だ。どうあがいたって勝てる気がしないんだが。」


「何を言ってるんですか。神の力を使っている貴方に勝てるとでも?」


「神の力って…能力のことか?」


「ええ、だってチートじゃないですか。あんなのあったらどんなに戦闘技術があっても関係無いじゃないですか…」


 機能と性質を付与する能力の事だろうか。あれは確かにぶっ壊れだと思うが…


「…戦い方次第だと思うけどな。能力を使う前に叩かれたら終わりだ。」


「機能付与と障壁の相性が良すぎるんですよ。ノータイムで機能を付与できる物体を用意されたらその前も何もありません。」


 んー、そういうものか…?


「…そう言えば、守さんってラスボスと戦った時に都合よくパワーアップしたんですよね。具体的なアップデートの内容ってなんなんですか?」


「都合よく言うな。」


 偶然あのタイミングで能力が成長したわけではなく、しっかりした理由があるのだ。断じてご都合主義ではない。


「なあ、守ってまだパワーアップしてたのか…?」


「何ヶ月か前にな。ちょっと色々あって。」


「その影響で老いないんですよこの人。ズルくないですか?」


「マジ!?」


「マジ。」


 …リリナに看破されていたのでもうとっくに伝わってるかと思っていたが。どうやら口は堅いらしい。今緩んでたけど。単に言わなかっただけかもな。


「で、どういう上方修正食らったんですか?」


「障壁がパワーアップして神壁が使えるようになったな。密度や硬度も完全に操れるようになって、星並みの体積があるのに発泡スチロール程度の重さしかない障壁とか、逆にアリの腹程度の大きさなのに星1個分の重さがあるとか…ついでに絶対壊れない。」


「スゲーなソレ。面白そう。」


「面白いかぁ? 機能と性質の方は、なんか世界を対象にして使えるようになった。」


「「………は?」」


「法則を創る能力、って呼んでるな。ヤバすぎてあの時以降一回も使ってない。」


「スケールでかすぎじゃね?」


「ちょっと下手な使い方をすれば簡単に世界が滅びますね。

 絶対に使わないでくださいね? 高壁守が絶対に負けない法則とか、高壁守が購入した宝くじが必ず一等になる法則とか、そういう感じの悪用をするのも禁止です。」


「そういうピンポイントな法則創れんの?」


「そういう能力なのでしょう?

 …ところで、法則を創る能力というのは世界に対する機能や性質の付与なんですよね?」


「広い目で見ればそうなるな。」


「では、一部の空間にそれを付与することは可能なんでしょうか? 例えば、この部屋とか…」


「あー、なるほど。出来るかもしれないけど…試すのおっかないからやめとくわ。」


「でしょうね。」


「…あ、この部屋限定で俺がリリナに絶対勝てる法則でもつけようかな?」


「え、ちょっとなんてこと言ってるんですか守さああああああああ! 崖掴んでくださいよ!」


「……言っとくけど能力使ってないからな?」


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