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42コマ目 好きも度が過ぎると辛い

 俺の名前は高壁守。色々あった人だ。


「守ー! 遊びに来たぞ…って何してんのお前?」


 げっ、見られた。


「…マナか。」


 突然部屋に入ってきたのはマナ。最早気心知れた仲と言っていい彼女だが、ノックくらいはしてほしい。

 彼女が何を見たのかというと、ケータイを注視しながら部屋の中をぐるぐると歩き回っている俺である。できれば見られたくなかった。

 なお、マナは事前にアポを取った上で部屋に来ている。いずれ彼女が来ると分かっていてそんなザマを晒している俺が悪いのでノックしろは完全に八つ当たりです。


「なんだよお前、そんなに歩きスマホしたいのか?」


「そういう訳じゃないんだけどさ…ちょっと小説読んでて。」


 3年程前から利用している小説サイト、“なろうぜ小説家”。

 一時はブームが過ぎ、更新に付いて行けなくなってしまった多くの小説をお気に入りからリストラしてしまったが…最近再びマイブームに返り咲き、トップのランキングにある小説を読み漁る日々を送っているのだ。


「先が読めなくてさ、続きが滅茶苦茶気になって…ついでにすごいモヤモヤして、読んでるうちにじっとしてられなくなってさ。」


「それで歩き回ってたのか…ごめんちょっとよく分かんない。」


 くっ、同意は得られないか…


「なら紹介してやるよ。URL送るからお前も寝不足になれ。」


「それ聞いて読みたいって思うか普通?」


「話自体は面白いんだよ、寝不足になるまで夢中になれるってことでもあるんだし。」


 寝不足になる、というのは夜更かしして読んでしまうという意味ではない。

 寝ようとしても眼が冴えてしまい眠れず、寝付いても眠りが浅くなったからか早く目が覚めてしまう。そして、そこからはやはり眼が冴えてしまって眠れない。

 結果的に寝付けない分と早く目覚める分の睡眠時間が減り、寝不足に陥ると言う訳だ。


「それは守の琴線に触れたからだろ? 俺までそんなことになる訳無いじゃん。」


「そう言わずに読んでみろって、面白いんだぞ?」


「へいへい、期待しときますよーだ。

 それより、今日はどーする? とりあえず昼飯か?」


「そうだな、まずは食べに行くか…何が良い?」


「ラーメンかな。」


 相変わらず女子っぽくないチョイスだな…まあ、精神的には男だからこれで合ってるんだけど。


「もしくはピザで。」


「急に女子っぽくなったな。」


「ピザって女子か…?」


「チーズ好きは女子ってイメージがある。」


「お前もチーズ好きじゃん。」


「………だってチーズ美味いじゃん。」


 結局間を取ってイタリアン風のファミレスでドリアを食べました。

 なお、1週間後俺はクマを作ったマナに突撃された模様。きっちりハマったそうです。

ひっさびさの更新は作者からのSOS。

今話の守の状態は最近のじりゅーの状況です。

仕事中とかも度々気になるので結構辛い。ついでに寝れない。めっちゃモヤる。

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