1コマ目 人外
四コマ風の短いやつなら投稿頻度上げられるんじゃね…? なんて軽率な考えとほんの少しのアイディアで走り始めます。
不定期です。
俺の名前は高壁守。
色々あって異世界を旅したり顔面TSしたり世界を救ったりした男だ。
「なあ守。」
「なんだ?」
コイツの名前は佐藤太郎。俺の親友の一人で、特技は忘れられることだ。
…なんか分からないけど妙に目立たないんだよな。モブ顔だからだろうか。
「お前、ここしばらく人外って言われても否定しなくなったよな? なんでだ?」
俺は結構前から人外扱いされている。
2年前に異世界で行った修行により身体能力が一般人の壁を乗り越え、当時の身体測定ではオリンピック選手にも引けを取らない記録を樹立してしまっていたからだ。まあ全部取り直して普通の範疇に収めたけど。
以前は嫌で仕方が無かったが、今となっては受け入れられている。理由はただ慣れたというよりかは…
「…本格的に人間辞めちゃったからな。」
「なんだ? ちょっと遅めの中二病か?」
「ちげーよ!
高校卒業間近だぞ、酔狂でそんなこと言うか。」
「じゃあどういうことだ?」
「人間っていうか、ちょっと普通の生き物とは違う感じになったっていう感じだな。」
「ちょっと何言ってっか分かんない。」
「えーと…普通の生き物って体内に魔力を循環させて体の機能やら身体能力を補強してるだろ? 2年前の俺はそれが強くなっただけだから普通の生き物だし人間だったんだけど、今の俺は違うんだ。魔力は魔法を使うのに必要だけど、それとは別に能力ってあるだろ? 能力って実は世界を構成するエネルギー…所謂神の力を使ってるんだけど、今の俺はそれが魔力の代わりに循環してるんだ。分かりやすく言えば半分神になった人間って感じかな。で、それを俺が“人外”って言ってる訳。分かったか?」
一通り説明を終えると、太郎が話の途中で瞑っていた目を開いて言った。
「………今の説明詰め込み過ぎだろ! 付いて行けるか!」
「ですよねー。」
いきなり難しい話して初見グッバイ拳。
あ、一見さんお断りのお店じゃないです。行かないでくださいせめてお気に入り登録していって!(本音)




