第七話 ーーとーー!
か……勝てた……か。
はぁぁぁぁ、良かったぁ。
かなり危なかったもんなぁ。こんな危ないことにもうならないためにLv上げしとくか……
っと、さっきの戦いでLv7からLv16になったんだよな。
あと4Lvで進化…か、
進化するなら人型だよなぁ。樹の精霊とかも良さそうやな。進化先分からんけど。
あと獲得したスキルだけど、【同族殺し】これはまだ分かる。だけどなぁ【――】ってなんだ?エコーさんが言うには【異世界人】、【異世界に憧れし者】、【同族殺し】で条件が解放され、【――】が手に入るらしい。そんな【――】の気になる効果だが、まず固有スキルを獲得できる。
2つもだ。まず一つ目が【漆黒】、二つ目が【純白】だ。黒と白なのが気になる。しかも魔法適性に黒と白が追加されていた。どういう事なのかさっぱりわからない。
獲得した固有スキル【漆黒】と【純白】だが、これらは根源魔法といってとても強力な物で効果はわからないらしい。まぁ、この辺りは凄ーい強ーいぐらいに思うことにした。深く考えないの大事。
よし!スキルチェックしよう!真理についていうこともそんなに無いし!
お!あんな所に丁度いい実験だ……兎が居たので試しますか。
はい【漆黒】っと
その瞬間視界が黒で覆われた。
何かがごっそり…というか全部無くなる感覚を味わう。そして…
《起き……い、起き………さい、起きてください》
うわぁ!?え!?なに!?
《MP切れで昏睡状態になっていたのです。》
マジで?どんぐらい眠ってた!?
《ざっと12時間程度かと》
眠りすぎじゃね?あっ!そういえば兎は!?
そう思い前を見ると
…………死んでるね。いや、根源魔法っていうぐらいだから反動とか警戒した方が良いのかもしれないけれどね?まあいいかなって。ね?
はぁ。もうこれは使わないようにしよう。使うとしても相打ち覚悟だな。そんなときが来ないことを願うけど。
【純白】も同じ系統だからこっちも封印しとくか。
喉が渇いた。唐突かもしれないが、そう。とても喉が渇いたのだ。
この体は食べ物は要らないが、水はいる。何という事でしょう。
いや、もうやなんだけど。動きたくないんですけど。異世界行ってからずっーとてんやわんやしてたんですよ。
え?森をのんびりと探索してただろって?その時はギリ喉が渇いてないんだよ!
しかもステータスにも異常がでていて、下がってるじゃんやべえ早く喉を…
と、何やかんや思っているうちに見つけてしまった。
この世界初!
種は人間を見つけた!
うぅ……できれば水が良かったけどまあいい。
てかこんな辺鄙な所にくるってことは……?やばいやつじゃん……。
でも好奇心には勝てん!そうと決まればレッツゴー!!
人間side____________________
「ねぇ、ほんとにこんな所にあるのー?」
「絶対ありますって、リーダーもそう思いますよねぇ?」
「ま、ギルドの情報だからな。あるのか、無いのか分かったもんじゃあないが、目撃情報が多数あるんだ。あるに決まってんだろ。」
中心国ヒュードラルにある冒険者ギルド本部。そこに所属しているSランクパーティー
【獅子の集い】はそう言っていた。
「そもそもこの森って誰も近寄らない様な場所なんでしょ?こんな所に“ダンジョン”なんてあるの?」
「ばっかお前、こんな所だからこそあるんだろうが。」
「そんなことより二人とも疲れたでしょう?そろそろ休憩しませんか?」
「わーい休憩するー!」
「はぁーまいいけどよ!ま、でも、一休みしたら出発するからな!」
「はーい」
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何も聞こえん……
え?てか待って今あのパーティがいるところって泉?え?水じゃん!!
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「んじゃ、ま、そろそろ行くとするか!」
「はーい!」「おう!」
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ちょーどどっか行ってくれたし、さあ、あの泉へゴー!めっちゃ喉乾いた!!
次回 「もう水の飲み方分からんからダイブしちゃえ」