シンプルゴミニート
俺はニートだ。
そんなシンプルにゴミでしかない駄文も駄文から始めるしかなかったのは、俺がしばらく文章を書いていないからか、いやいや果たして、そもそも自分の能力が足りていないからか。どちらにせよ自分の無能さを文字で表すと、なるほど一文めに凝縮されるんだなと気持ちいいほどに明らかになるわけだ。
ニートの一日なんて誰が見ても分かるほどに怠惰で非生産的なものだ。……というと実は語弊があって、この世全てのニートに分類される人間が必ずしも怠惰で非生産的かは本人たちのみが知るのかもしれない。趣味に没頭して、収入こそなくともそれが十分人の評価を得ていることだってあるはずだ。知らんけど。
とにかく、正確に言えば怠惰で非生産者であるところの俺は一つのくだらない思いつきをした。
「後ろ向きなニートの生活は本人と、その迷惑を被る周囲の人間以外は想像以上の情報を得られない」
いやいやどういうことだよ、今どきニートの書いてるブログだってあるだろうと思うかもしれないが、俺が最初に「語弊があって」と言った部分以降に着目してほしい。
ブログやらTwitterやらに面白おかしく、あるいは情感の篭ったように描いたニートの生活は果たして意味のないものだろうか? んなわけない。
それは誰かの感情をポジティブにするし、感嘆されることもあるだろう。
ついでに俺にとってはあまりに不快だ。そんな能力あるならニートぶるな。働け。
そんなわけで俺はニートに関する有益な情報ばかり集まってしまうことにつまらなさを覚えて、逆張りで無益な情報ばかりを垂れ流していきたいと思う。本物のニートを見せてあげますってわけなんだ。
別に誰かのために書きたいわけではないけど、強いて言うなら、きっといわゆるまともな感性を持った人間を一人でも多く不愉快な気分にしたいのだと思う。
自分は好きでない誰かがしかめっ面をするのはすごく気分がいい。しばらく人の顔なんて見た覚えがないからそれが本当のことかは思い出せないけど。
勢いに任せて書かなければすぐに気持ちが変わり投げ出してしまう。そらニートだし、すぐに心変わりしなきゃとっくに就職してるんだよなあ。
なので、すぐに書き出したい。よし書くぞ。書けてえらい。
ニートになって一年半が経つ。
きっとそれより長い人から見たらそれでマウントを取られるんじゃ無いかと思うくらい短い期間、そして当たり前の日常生活が過ごせている人からしたら病的なほどに長い月日。だいたいそれくらいの感覚だと思う。
起きる時間はまちまちだ。というか、寝る時間が決まっていないから、決まった時間に起きれないのが本当のところかもしれない。多分個人差はあれどここはニート界の無気力勢が多数共感してくれるだろう。
しかし、どの時間に起きてもやる事は変わらない。そばに置いてあるスマホに手を伸ばして、ソシャゲをぽちぽちする。種類はいくらかあれど、今はお腹ぺこぺこのお姫様が出てくるゲームをやっている。これのログイン時間が一番曜日感覚を思い出させてくれる。
それが終わればなにをする……でもなくて、別段求人を探すこともやりたいことを見つけるでもなく、なにもせず記憶もないくらいぼーっとして1日を終える。特に上達もしないス○ブラなりス○ラトゥーンをただ惰性のみでして過ごす。そこで曲端に上手くならないあたりも、自分に何かに対して情熱なんてものがない証拠なんだろう。ニートになるべくしてなったんだなと実感する。
で、勝手に親が用意する夕飯ことエサを食べる。なんなら、ひょっとすれば食べずにさっさと死んだほうが幸せなのかもしれない。
その後不安に駆られたり駆られなかったりしながら怠惰の限りを尽くして、不規則な時間に寝る。ああ、今日も一日虚無だった。
そう思っても、自分にはなにも出来ず、親のことなんて微塵も信用していないから相談なんて何もしない。
ニートなんてこれだけ虚無なんだ。無限に時間があると言ったら聞こえはいいかもしれないが、俺からすればただ虚しいだけ。
働くことが正しいかどうかなんて知らないが、きっと何も無い虚無ニートになる事だけは間違っている。
それだけが断言できる人生に嫌気が差して、こんな駄文を書いた。