少女子爵、お茶会を催す
ツイッターでも広告しましたが、もう一度言わせてください。
本作「リリアナお嬢様の命令よ!~転生伯爵令嬢は自分に素直に生きると誓いました~」は皆様のお陰でブクマ220件超え&10万PV目前となりました。
これも皆様のお陰でございます、感謝感謝!
作者自身ここまでこの作品が人気出るとは思わなかったので嬉しくてついゲリラ投稿してしまいました。テヘッ
最初は50話ほどで終わる予定だったんですが、想定外の連続で如月自身驚くばかりです。
これからも当作品を宜しくお願いします。
話変わりますが7月6日(土)更新出来ず申し訳ありません…
あれや、お酒を飲みすぎたんや…でも俺は悪くねえ!
悪いのはキツい仕事のせいや!
だから酒に飲まれてもうたんや←如月は関東生まれですエセ関西弁
すみません、ストレスがマッハで酒に逃げてしまいました。
なるべく更新を心掛ける様にしていたのですが、疲れがピークに達しまして…
土曜の23時までには更新しようと書いていたのですが途中でネタが思い付かず一旦挫折、そのまま寝落ちしてしまいました。
明日も通常投稿します。
今回と次回はスペシャル回ですよ!是非ご一読を!
マシューがガーズ領に旅立ってから一週間後、私は着々とセンティス領への引っ越しの準備を進めていた。
引っ越しを三日後に控えており、今日はレインちゃんとオリヴィエたんの二大ヒロイン(私の中では)の夢の共演である。
私の屋敷に二人とアンちゃんタニアちゃん他、年の近い貴族令嬢数名を招いてお茶会を催す。
今日のために新作菓子を用意し、子供用のゴスロリ、アマロリ調の服を作ったのだ。
是非着てもらいたいので素材や布にはこだわっているつもりである。
私自身そういったものにはあまり興味はないがレインちゃんやオリヴィエたんが着るのであれば最高の一言に尽きるだろう。
下手したら私の命も今日までかもしれない。
レインちゃん×ゴスロリ、オリヴィエたん×アマロリとか破壊力がやばい。
下手すればキュン死にしてしまうかもしれない。
後で遺書を認めておこう…。
これだけは書き残しておこう、『我が人生に一辺の曇りなし』…と。
▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼
「お嬢様、準備が整いました。間もなく招待客の方々がお越しになられます。ご準備の方をお願い申し上げます」
「分かった、すぐに行くね」
秋になり少し寒くなってきた今日この頃。
今回のお茶会は庭に椅子を並べ近くのカートから好きな菓子やお茶の銘柄を選べるバイキング形式にした。
見たことのないお菓子や飲み慣れてる紅茶のほうが落ち着くだろうという私なりの配慮だ。
私が着替えていると続々と招待客が到着したという報告がされる。
今回招待したのは所謂メインヒロイン達ばかりである。
学園開始前から交流を持っていたかったのが理由の一つ。
もう一つはオリヴィエたん、レインちゃん…!
何人かは他国か領地に居るか爵位が高くて、流石に誘えなかったけど概ね誘うことが出来たので善しとしよう。
「お嬢様、メルトリア伯爵家のサレナ嬢がお見えになられました」
「お嬢様、パルコシア子爵家イシス嬢が到着しました」
「うん、誘ったのは全部で九人だよね。全員到着したら向かうから先に紅茶を飲ませてあげて」
下は子爵家から上は公爵家。
流石にお姫様のナナリアちゃんは誘えなかった。
だけど四公は三人誘えたし結果は上々とも言えるだろう。
思案していると続々と招待客が到着し、最後にオリヴィエたんが到着した。
私は二階の自室を飛び出し、自分の席の前に立つと声を張り上げる。
「皆さん、本日はお忙しい中お越しくださり誠にありがとうございます。お茶会と言う名の交流会では有りますが次代を担う私たちの団結を強めより良い国へ発展させましょう!細やかでは御座いますが当家で菓子と紅茶を用意させていただきました。ごゆるりとお楽しみ下さいませ」
私が一礼すると拍手が巻き起こる。私が席に着くと続々と集まり出した。
「リリーさん、本日はお招き頂きありがとうございます。」
「こちらこそ来てくれてありがとう!いっぱい楽しんでね?(私が一番呼びたかったのはレインちゃんだもん。皆には内緒だよ?)」
レインちゃんの耳元で聞こえない様に囁くとレインちゃんは顔を一瞬で朱に染め驚いた。
はっはっは、愛い奴め!私の胸に飛び込み抱き着いてもいいのよ?
「リリーちゃん久し振りー!会いたかったよー!」
「タニアちゃん久し振りだね!元気してた?」
「うん!ほら、アンもプリンばっかり食べてないで挨拶しないと!」
「プリン…美味しい!ハッ!ここが…天国…!」
相変わらず元気溌剌なタニアちゃんに突然悟りを開いたマイペースなアンちゃん。
今日はプリンアラモードも用意しているから後で出してあげよう。
三人と軽く戯れていると一人の少女がこちらに向かってくる。
修道女然とした佇まいに背中まで伸びた黒髪、吸い込まれるような緑色の猫目で口許には笑みを浮かべている。
そう、未来の『聖女』マリアンヌ・ゲースである。
「リリアナ・アルデン・センティス様、本日はお招き戴き至極感謝しております。この出会いも神の思し召し、お会い出来て光栄です。」
私の腕を取りそう言ってくるマリアンヌは満面の笑みだ。
「いえ、お父上のゲース卿には此度の戦に癒術師などを都合して戴き、大いに貢献して戴きました。そのお礼というのは厚かましいとは思いますが今回お誘いさせていただきました。楽しんで行って下さいね。」
「あぁ、やはり父から聞いた通り聡明なお方ですわ。仲良くさせて下さい。」
微笑を携え腕を組むマリアンヌ。見方によっては宗教的な一枚絵にすら見えるだろう。
だが私はマリアンヌの本性を知っている。
あ…これロックオンされたかな?まずい…嫌がらせが始まらなきゃ良いけど…あまり仲良くしたくないなぁ…と思うのは私のエゴかな。
「とんでもありません。私がしたのはお父上への協力の申し出だけです。あっさりと敵軍に捕まり運良く敵将を討ち取っただけのことです。此度の戦争では癒術師の派遣のお陰で死傷者を激減してくれました。斯様な誉め言葉を戴く程の働きはしてませんわ。」
そう、運が良かっただけだ。
それなのにあれよあれよと周りの評価が上がってしまい功一勲に子爵という破格の権力を得てしまった。
「いえ、それはリリアナ様の努力の賜物です。これからもご活躍を楽しみにさせていただきます。お時間取ってしまい申し訳ございません、それでは後程」
マリアンヌは一礼すると私から離れて行った。
マリアンヌの後ろには二人の令嬢が立っていた。
メルトリア伯爵家サレナ嬢、パルコシア子爵家イシス嬢が私の前に立つ。
サレナ嬢は短く切り揃えた赤髪に切れ長な瞳、ドレス姿に帯刀するという異質な格好をしている。
彼女自身王家が定めた『剣聖』の家系で彼女からすればそれが普通なのだ。
イシス嬢は長い青髪に口許に黒子、優しい笑みを携えまだ七歳だというのに年齢に合わない妖艶な雰囲気さえ醸し出している。
宮廷魔術師の家系で魔法のエキスパートだ。
「初めてお目にかかる。某はサレナと申す。この様な所にお呼び戴き感謝する。リリアナ殿!貴殿とは常々剣の手合わせを願いたいと思って居たのだ、さぁ伊座尋常にーー」
ひえー!
腰の剣に手を掛けたサレナ嬢を見て私は距離を取る。が、その手の上に手を重ねサレナ嬢の暴走を止めたのは隣に居たイシス嬢だった。
「だめですよ、サレナちゃん。今日はお茶会の場なんですからその剣は収めて居てくださいね?お初にお目に掛かります、イシスですわ。うふふ、リリアナさんとは一度お話したかったんですの。」
私の手を取りしなだれかかるイシス嬢。
まだ七歳の癖に妙に色気がある。
母親が元高級娼婦というのもあり、その辺の情操教育が既に仕込まれているのだろう。
ムッとするレインちゃんが視界に入り私は寄り掛かってくるイシス嬢を引き離した。
「ありがとうございます。サレナ嬢、今度木剣で手合わせを致しましょう。イシス嬢、私も仲良くさせていただきたいのですが、他の招待客の方々との挨拶もあるのでまた後程お話をさせて下さい。」
私は満面の営業スマイルを浮かべると二人は納得してくれたのか他の招待客の方へ向かった。
さて残るは三公…クライシス家、エンディミオン家、そしてオリヴィエたんのジェネシス家だ!
私は軽く頬を叩き、天使達の元へ歩き出した。
はい…!遂に出ました。
次期『聖女』マリアンヌさんでございます。
というか新キャラ三人出しましたよ…
これで既出のヒロイン八人ですね…
リリアナ、レイン、タニア、アン、オリヴィエ、そして今回登場したマリアンヌ、サレナ、イシスで八人です。
次話であと二人でますが…
ということでマリアンヌの設定ドーン!
聖アムスティア学園生徒名簿
マリアンヌ・ピーチェ・ゲース 16才
国教である聖教会認定の聖女で父は教皇。
容姿端麗、秀麗眉目、彼女を飾り立てる言葉をどれほど並べてもその魅力は表現出来ないだろう。
成績優秀で三年連続で風紀委員長を担っており、男女関係なくその人気は高く評判が良い。
浮いた話を聞かない彼女ではあるが、実際は彼女が愛するのは自分であり、次に称賛、権力、名誉であり欲しいものを手に入れる為ならばどんな手を使ってでも奪う残虐な側面を持ち合わせている。
学園の裏の支配者を自称しているが実際は……
自分を女神の生まれ変わりと思い込んでおり、自分に降り掛かる火の粉は全力で振り払う。
その際は決して証拠を残さず自分の手は汚さないのが彼女のポリシー。
しかしある日、主人公にヒロインの一人(ルートによって変わる)を虐めていたという証拠と弱味を握られ暗殺を企むが…
独り言が多く周囲に誰も居ないときは自分の事を【わたくし様】と呼称する。
「マシュー様ご機嫌麗しゅう。今日もお元気そうですわね!(この盛った犬畜生如きにわたくし様の弱味を握られるなんて…屈辱よ!いつか絶対に屈服してみせるんだから!!)」
役職 風紀委員長
好きなもの 自分 称賛 権力 名誉 自分に従順な犬
嫌いなもの 自分の思い通りに進まない事
更にサレナとイシスもドーン!
するとでも思ったか!フハハハハ!
残念だったな!フェイクだよ!
それではまた明日12時もお楽しみに!




