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お嬢様は王都へ向かいました

新章突入です!


少し長め(2000字程度)です。


メシテロ風に挑戦してみました。

あくまで風…なので鋭い指摘をされると泣きます。(多分

深夜に読むのはお控えください。


七月に入り日差しが強く汗ばむ季節がやって来た。

あまり湿気がないためかカラッとした暑さでも暑いのは暑い。


私は祖父に抗議をするため父母を説得しやっと許可が下りた為王都への街道を北へ馬を走らせている。


四月にやってきたバール伯爵家との縁談に文句を言うつもりだ。


あの爺さん、無害そうな顔してて裏では平気で賄賂を受け取ったり悪事を平気でやらかすから私はあまり好きにはなれない。


説得に三ヶ月も係ってしまったのは予想外だけど私の年齢を考えると心配するのは当たり前か。



七歳になり始めた乗馬だがこの体がハイスペックなのか、それとも才能が有ったのかは知らないが三ヶ月も練習すると人並みに乗れるようになった。


身長も伸び既に140センチ近くまで伸びていた。この年齢のこっちの平均身長が大体130センチいかないくらいだから私は成長が早い方なのだろう。


この世界の子供より発育が良いのは栄養をバランスよく取ってる事も関係してるんじゃないかと私は思ってる。伯爵家だから比較的裕福な生活を送ってるし。


今日の朝に出発して王都までの距離が大体半分くらい。


馬車で通常三日の行程だが私はジェシカ、イレーネ、護衛の騎士を三名連れて既に半分の行程を消化していた。


明日の昼頃には着くんじゃないかな?


そろそろ日も落ち欠けて来たので近くの宿場町で一晩泊まることにした。


全員が乗馬出来るのもあるがこの辺は安全で兵士の巡回もされているため特に盗賊などの危険性もなく旅人や行商人とよく擦れ違う。


「あー、お腹すいたー」


「リリアナお嬢、この辺は羊肉が有名ですぜ?あっしはこの辺の出身なんでさぁ」


護衛の中年騎士ジョセフがそんな風に私の側に駆けつけ情報を伝えてくれた。

羊…ラム肉かぁ。あまり食べたことないけど高校の修学旅行で北海道に行ったとき食べたジンギスカン。

すごく美味しかったなぁ…!


「そうなんだ!何処か美味しい宿が在ったら案内してよ!」


ジョセフは合点でい!と威勢良く答えるとこの辺で一番美味しい宿へ案内してくれた。


案内された店にはジョセフに顔が似た中年がここの店主だった。


聞くとジョセフの兄だという。

この辺の出身というかこの宿場町出身だよね。

実家の宿屋にしれっとわたしを連れてくる辺り中々強かである。


このジョセフ、中隊長を任せられるくらいには有能である。腕っぷしも強く頭も回る。


敬語が使えるが私が一度嫌そうな顔をしてからはこの話し方で接してくれる。


明るい性格で私のことをお嬢と慕ってくれて面倒見も良いのだ。


何度か模擬戦をしたが、私が未だに勝てないうちの一人である。


美人な奥さんとマシューと同い年の息子が居て家族サービスもしている良いパパさんでもある。


部屋に荷物を置き、少し休んでから食堂兼酒場に向かう。

途中途中で休んだとは言えずっと馬上に居たのでクタクタである。それにお腹も空いてきた。


宿の酒場のように開放された幾つかの席のうち六人用のテーブルに座るとジョセフに注文を任せ待つことになった。


飲み物は頼んですぐに運ばれてきた。

護衛の騎士たちはエール、私、イレーネは果実水、ジェシカはワインだ。


数分後にはレタスやトマトの上に生ハムが入ったサラダが運ばれてきて、すぐにフライドポテトのような細くカットされた芋、川魚を甘酸っぱく煮込んだ煮物、焼きたてふわふわな白パン。


そして最後に香ばしい香りと共にたっぷりと香辛料で味付けされた羊肉のステーキが運ばれてきた。


先程から美味しそうな香りを漂わせ、私のお腹は早く食べさせてと悲鳴を上げている。


頂きます!


まずはサラダから。

塩コショウとオリーブ油のシンプルな味付けだがすごく美味しい。

塩気の効いた生ハムも味を引き立たせる。


付け合わせの芋も中はホクホク、表面に小麦粉が付いてるのか外はカリッと上がっており手が止まらない。


甘酸っぱく味付けされた川魚もホロリと身が崩れて美味しい。

泥抜きも施されていて泥臭くなくて食べやすい。

多分この甘味と酸味は果物を一緒に煮込んでるのかな?



白パンは流石に前世のものとは比べられないが焼きたてだからか湯気が出ておりしっとりした食感が嬉しい。



メインの羊肉はいわゆるラムチョップというやつだろうか。


骨付き肉なんだけど香辛料が効いてて舌と鼻を擽る様に良い香りが口の中に広がる。


お肉もレアなのか、少し赤み掛かっているけど丁寧に下処理されているから生臭さもない。


付け合わせに茹でたニンジンやブロッコリーが添えてあり口をさっぱりさせてくれる。


どれをとってもハズレが無く、この世界で食べた料理の中では上位に値する料理の数々だった。


夢中で頬張りイレーネに口元を拭かれた。少し恥ずかしい気もするが私はまだ七歳だった。


ジョセフや騎士たち、ジェシカはお酒を楽しんでいたが、私は肉体年齢に引っ張られたのか、疲れが急に押し寄せてきたため必死に眠気を抑えつつも身体をタオルで拭きそのままベッドに突っ伏した。

初めての試みでしたが上手く書けてるでしょうか?

私の文章力ではこれが限界なので楽しんで戴けたら幸いです。


ブクマ、レビュー、感想、評価等、随時心よりお待ちしております!

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