お嬢様は素敵な一日を終えました
とりあえず食事も済ませ、タニアちゃんのお部屋に戻ると私は持ってきたバスケットの中を覗く。
うーん、ツイスターゲームはまた汗掻いちゃうから無しだね。
そしたら…オセロ、トランプ、将棋、おはじき、ジェンガ、綾取り辺りかな。
一応皆の意見も聞いておこうかな。
「皆さんこの中で気になるものある?」
「わぁー!見せて見せて!」
「これはどうやって遊ぶものですの?」
おっ、流石レインちゃん。目の付け所が違うね!
「これは達磨落としって言ってこの木槌で…えい!えい!…って下から順番に落として行くものだよ。」
「おー!!」
きらきらと純粋な目で達磨落としを見つめるレインちゃん。
レインちゃんが目を付けたのは変わり種の中の変わり種、達磨落としだった。
少しデフォルメして可愛らしいうさぎさんにしてある。
これはプレゼントして皆で遊べるものとして私は、トランプ、ジェンガを勧めた。
「じゃあこれで遊ぼー!」
タニアちゃんはトランプを選んだ。まぁ無難かな。
おや、アンちゃんが私の寝巻きの裾を引っ張って将棋を見ている。
「…私はこれが気になる。後で教えて」
「ええ、もちろんよ。」
アンちゃんが将棋に興味を示したのは意外だが、少し相手してやったら他の二人が待ちぼうけをくらってしまう。
それを避けるために少し皆でトランプを遊んで、その後ジェンガをして時間があったら、ねっとりと手取り足取り腰取…おっと、誰か来たようだ。
「んー…ここかなー?」
ドンガラガッシャン!と音を立て倒れていく。
その様子を見て少し涙目になってるタニアちゃんが可愛すぎる。
「倒れてしまいましたわね。まぁ、仕方ないですわ。」
「タニア…次がある。」
二人の慰めの言葉が耳に入らないのか、タニアちゃんは子供らしく「もう寝る!」と頬を膨らませベッドに飛び込んだ。
おいおい、まだベッドインは早いぜ子猫ちゃん。
子供だから眠いのは分かってる。
私が普段から夜更かしをしているだけだ。
なんて思ってたら片付けを終えたアンちゃんもベッドに入ってしまった。
「わた…しも疲れ…ましたわ…すーすー」
レインちゃんが船を漕ぎながらその場で寝てしまった。
まだ年相応に体が小さい私はメイドさんに頼んでレインちゃんをベッドに運んでもらい寝ることにした。
いつかレインちゃんをお姫様だっこしてベッドインする!
という妄想をしながら最後に寝顔を目に焼きつけて…
「おやすみなさい」
初めてのお友達の家訪問はこうして無事に終わりました。
色々有ったけど楽しかったなぁ。
明日は昼食を取っておうちに帰らなきゃ。
あー帰りたくない。。。
その二日間は私にとって幸せな時間となった。
下部にてキャラクター人気投票を設置しました!
まだ少ないですが順次増やしたいと思います!
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