表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/232

此処は何処?

さぁ、新章が始まりました。


これまで殺伐としてましたが、少しコメディタッチに仕上げて行きたいと思います。


それでは第三部お楽しみ下さい!

ここは…何処だろう?


私は知らないベッドの上で起きた。


「誰か居るの?」


「おや、あんた!目覚めたのかい?森で拾って丸三日も寝てたから、もうダメかと思ってたよ!」


私が声を上げるとボンッキュッボンッの褐色お姉さんが顔を出してきた。


森で拾った?丸三日も寝てた?


私は何処に居るんだ?



「すまない、私はアムスティア王国の伯爵でリリアナ・アルデン・センティスという。ここは何処の国の何という場所だろうか?」


「あらあら、英雄ごっこかい?憧れる気持ちも分かるけど、その名を出すのはちぃっと止しといた方が良いかもねぇ。この辺じゃその英雄譚もある男がきっかけで有名になったもんさ。はぁ…国の名前も忘れたのかい?ここはゴールディンモート王国の南にあるマルバラって町さね!」


え?私の名前出しちゃダメなの?


ゴールディンモート?何処?


「いや、これは遊びではなく、本名でーー」


「分かった、分かった。少しだけ付き合ってやろうじゃないか。でもリリアナ様って言えばここからうーんと遠くの北の国で友達を救うために一国を相手に大立ち回りした五年前の英雄だよ。よく知ってるねぇ。」


ん?五年前?

てことは、ここは未来?


「今は聖歴何年だろうか?」


「ん?956年の四月だよ。それにしても驚いたよお!あんたみたいな綺麗なお嬢ちゃんが森で行き倒れているなんて世も末だねぇ。あたしゃダリア。【黒腕】のダリアって言やぁ、この辺じゃ知らない奴は居ないさ。Aランクの冒険者さね!」


えっと…情報が多すぎて混乱してしまう。


一度整理しよう。


ここはゴールディンモートって国の南にあるマルバラって町で、英雄であるリリアナ・アルデン・センティスが友人を救うために一国を相手に大立ち回りしたのが、五年前。


聖暦が956年ってことは私が戦場で戦っていたのが確か951年の9月末だった筈だ。


ここまでは良い。


あとは私が覚えている事の整理だ。


ゴッサム相手に覚悟を決めて特攻を仕掛けようとした瞬間マリアンヌがそう…光った。


ピカァーって!


うん、確かそう。


多分極度の混乱状態で何かしらの魔法を使ったんだと思う。


転移?


時間?


多分その辺りだろう。



よし、整理が着いた。



「ダリア、町の様子が見たい。案内してくれないか?」


「何だい?まぁ、ずっと寝てたから身体が固まってちゃ仕方ないだろうし…うーん、良いさね!」


「今は何時だろうか?」


「丁度昼時さね。このまま目覚めなかったら買い出しに行ってた所だからあんたはつくづく運が良いのかもねえ。」


そうだな、お腹も空いたし、まずは情報を集めたい。

ダリアが冒険者ならば冒険者ギルドが有るだろう。


あそこなら地図も有るだろうし、現在地を把握出来るかも知れない。


「そう、なら昼食に行きましょう。その後冒険者ギルドへ案内してくれる?」


「何だい?アタシの仕事に興味があるのかい?若いのに早まっちゃいけないよ?」


「ん?何の事かしら?自分の食い扶持くらい稼いでみせるよ。」


「惚けちゃってまぁ…ふぅ、とりあえず、出ようか?あ、あんたの装備、そこのクローゼットの中に入れてあるから着替えたきゃ先に済ませちまいな?あたしゃ先に下で待ってるさね。」


「分かった、直ぐに行こう。」


ダリアの指し示すクローゼットを開けると私の愛剣や鎧、荷物袋が入っていた。


うん、荷物袋も記憶通りかな。



さて、マルバラの町とやらを見て回りますか。


べ、別に国の名前が浮かばないからって、近くに有った金麦缶とタバコを見て適当に付けた訳じゃ無いんだからね////



感想、ブクマ、評価、レビューお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ