お嬢様はお友達の部屋に入り匂いを堪能しました
しばらく火曜土曜更新とします
短めですがお楽しみ頂ければ幸いです!
13時にもう一本更新します!
お茶会が終わり、今はタニアちゃんのお屋敷の中。
さすが侯爵家…!
私のお家より一階層多い四階建て…!
あの書物に掛かれていたものは本物だったのね?!
『王族の建物は五階層より高くしてはならない、以下爵位に準じて一層ずつ減っていく。これを破ったものは王家反逆の咎に接する』
これは必ずと言う事ではなく例えば公爵、侯爵家などは四階建てだがそれ以下なら別に何階建てでもいいとのこと。
子爵、男爵家は二階建てのお屋敷か小さなお城程度。
昔、貴族のおバカさん達が自らの権力を自らの城に見立ててどんどん高くしていった。
しかし、この時代の建築技術はせいぜいが中世初期。
コンクリートはあれどその強度は低く、脆くも崩れ去ることが多数発生。
そこで時の王さまがこの法律を制定した。
しかしそれは地上に関する物でその法律の穴を潜って地下に階層を増やしていった。
結果は言うまでもない、地層を彫られ地盤が緩くなった建物は次々と倒壊。社会問題となった。
貴族たちもそうだけど、その王様もおバカさんだよねー。プー、クスクス…
そんな時代の名残を受けた屋敷に通されタニアちゃんのお部屋に入る。
ふわぁ…タニアちゃんの匂いでいっぱいだぁ…!
くんかくんか…はぁ…この香りを詰め込んだ缶詰が欲しい…!
「あー美味しかった!リリーちゃんが持ってきたお菓子、全部美味しいんだもん!手が止まらなかった!」
「本当にそうですわ。お夕食入るでしょうか…?」
「…プリン沢山…満足…!」
皆思い思いの顔をしている。
タニアちゃんは嬉しそうに、
レインちゃんは少し悩ましげに、
アンちゃんは恍惚とした表情を浮かべる。
「じゃあ…少し遊びをしましょうか?」
良いよ良いよぉ!じゃあ少し大胆なポーズしてみようか。
心のシャッターを切りまくる。
はぁ…ポラロイドカメラが欲しい。
私は三人の期待の眼差しを胸に、KNHK第二段階の実行準備を進めた。
聖アムスティア女学園生徒名簿
タニア・ミュー・ミシェイラ 17才
ミシェイラ侯爵家令嬢で学園長の孫。生徒会長にとの声も多かったが自ら辞退し芸術にのめり込む。壁を作らず誰彼構わず抱きついてしまうハグ魔。明るい性格で間延びした話し方をする。豊満な胸、むちむちとした肢体を持つ、包容力は効果抜群。彼女が作り出すゆるふわ空間に他の女生徒もメロメロである。両親の仲が良く、主人公の幼馴染みで将来を誓い合った仲。しかし彼女は持ち前の独創的な芸術をキャンパスに叩き込むことを楽しみとしており、主人公との仲はおざなりになりつつある。
好きなもの 芸術、ハグ
嫌いなもの 貴族社会
「あー、マシューちゃんだー!おいでおいでー、むぎゅー!」
ちなみにKNHKと某民放とは関係ありませんよ?
たまたまです…自分の先見の目がないのを悔やんでおります…
これも行き当たりばったりなんで自業自得ですが…




