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お嬢様は計画を練りました

日刊恋愛ランキング90位に乗ってしまいました…!!


うおぉぉぉー!

現在テンション上がって裸足で飛び出し駆けずり周っております!!


急きょ本日中に後五話更新します!


私が頭痛から倒れて二ヶ月が経った。


ジェシカに言い付けられたマシューとの距離を段々と縮める様に言われてから、今では少しずつ話し掛けやすいように接する事にした。


私は理解した、幸太とやっていた『聖アムスティア女学園』の世界で、ヒロインの一人、リリアナ・アルデンとして生まれ変わった事に。


このリリアナとしての生を貫こうと。


ゲームでのリリアナはいわゆるチュートリアル溺愛姉ポジション。


距離を置いている現状は全く問題ないが


行く行く成長していけばマシューに攻略されてしまう。


私は紙に思い出せる限りのシナリオを書き起こした。


舞台は架空の王国アムスティア、剣と魔法のファンタジー世界。


そこで貴族令嬢が通う学園に主人公のマシュー(名前変更不可)が特例の入学をしたことから始まるという謎展開。


登場する男性キャラも魅力的で女性人気も高かった。


難易度がかなり高く、選択支を一つ間違えただけで即リセット。


だが有名なシナリオライターや厚い声優陣が人気を博し稀に見る『泣ける良ゲー』と言われていた。


ヒロイン13名+サブヒロイン8名


どれも多彩な個性を持っていて、ハーレムエンドからヤンデレ化ヒロインによる死亡エンドまであったはずだ。


既に私含め四人を認知している。

生徒会長のレイン、芸術部部長のタニア、風紀委員のアン、私のお友達 (仮)ばかりじゃないか…


特に金髪縦ドリルのレインちゃんと黒髪清楚のアンちゃんは一、二を争う人気ヒロインだ。


あの素直で照れ屋なレインちゃんが縦ドリルになるなんて今でも信じられないよ…しくしく


私?私ことリリアナは所詮、五位止まりの女だよ…!


何か文句ある?


だが一部の層からは根強い人気を博している!


姉萌えってやつだ。ドーン


話は戻る、とにかく三人は譲らないんだから!


マシューに攻略されるくらいなら私が攻略してやる!


そう強く誓った。



マシューは相変わらずボソボソと話すがそれでも嬉しそうにしている。


相手をしているうちに少しだけ話せるようになる、あれだけ男嫌いだった自分が嘘の様だ。



最近は、

「姉さん…魔法教えてー」


「姉さん…このお菓子美味しいんだよ?一つ食べてみて?」


「姉さん…ここが分からなくて…教えて?」


などと私に甘えてくる。


魔法なら魔導書を読めばいいし、そのお菓子は私が広めたものだし、勉強はジェシカに教わればいい。


まぁ、そのくらいなら別に構わないがあまり依存されては困る。


理想的なのは私に怯え、近付けないようになること。


しかし、このままの性格では何か気持ちが悪い。


そう悩んだ末私は剣術を習う事にした。


これなら姉としての威厳を守れて、マシューの弱い精神を鍛え直せる。



学院は11才から17才のうちの好きな時、最低三年間通えば卒業できる。


しかも残りたければ17才までは残れるシステムである。


もうすぐ6才になるから、それまでの六年間が勝負だ。


マシューの根性を叩き直しフラグをへし折る!


私は早速父上の元へ向かい、剣術指導を志願した。

聖アムスティア学園学生名簿


リリアナ・リモーネ・アルデン 16才

主人公の姉、アルデン家の次期当主で高い教養と天才的な魔法の腕を持つ優等生。

品行方正、文武両道を我で行く秀才。

生徒会の副会長を務めておりその手腕は教員、生徒達も認める。

大の弟好きで学園では素っ気ない態度を取るが二人の時はデレデレである。


好きなもの 弟 家事 料理

嫌いなもの 虫(特に蜘蛛)


「学園では冷たくしてごめんなさい。でも二人の関係は秘密だから…!今だけは貴方のものよ?さぁ、私ごと召し上がれ…!」

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