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第1話:猫耳への驚愕・動揺・そして納得


雅の性格がイメージと何か違うような・・。

ここからは現在進行形のお話。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「雅お嬢様?どうかされましたか?」

これはシャムの言葉。


あれ・・・・シャムだよね、喋っているのは

冷静になれ私。いくら目の前の出来事が信じられなくてもっ!


「お嬢様?ご気分が優れないのですか?すぐにお医者様をお呼びしましょうか?」

シャムが私のことを覗き込む。



落ち着こう、落ち着いて今の状況をゆっくり把握していこう。

まず、目の前にいるのは昨日から雇っている執事のシャム。

それで私は上条 雅。

ここは私の家。


それで何が起こった?


私がシャムを呼ぶために彼の部屋にいった。ここまでは良い。


ドアを軽くノックして返事も聞こえぬうちに入った。少し失礼だけども良しとしよう



そしたら・・・・・・・・・・彼にあってはならないものがあった。



何があった?



思い出せない



意識を一瞬彼にやってみる





・・・・・・・猫の耳。



そう、それだ。


私の脳を混雑にしているものはそれ。


あれは何なの!?


何なの?


・・・・・・・・・な・・・の!?



全ての思考が急激に加速する






そして急に目の前が真っ暗になって、私はそのまま沈んでいってしまった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・










目が覚めた。

やわらかいベッドの上に今私は寝ている。


「起きられましたか、お嬢様」

隣に腰掛けるのはシャム。


『・・・・・・・・・・どうなったの?』

私は彼に問いかけた。

「お嬢様が急に卒倒なされたものですから、お医者様にも見てもらいましたが異常は・・」

どうやら慣れないショックが急にきたせいで倒れてしまったらしい。

でも、私にはもっと知らなくてはいけないことがあった。



『・・・・・・・みみ』


「・・・・・・なにか仰いましたか?」


『・・・だから!あなたの耳よ!』

私が倒れた原因をストレートに言ってやった。


すると彼は軽く苦笑して

「・・・・・そうですか、ばれてしまいましたか」

と言って



ぴょこんっ! と頭から耳を出した。


『!!!!』


驚いてしまう。むしろ驚かない人がいたら全財産あげてもいいくらい。


そんな私を尻目にシャムは耳を申し訳なさそうにぽりぽりとかいている。


『・・・・・・・それは・・・・・本物?』

私が恐る恐る聞くと、戸惑うことなく

「はい、私の生まれつきです。お嬢様を驚かせてしまって申し訳ありません・・」


私は今もっている疑問をすべて聞いてみることにした


なんでそうなっているの、とか

今までどうやって生きてきたの、とか

あなたはヒトとネコどっちなの、とか


とりあえず、私自身が落ち着くまで質問を続けてみることにした。






小一時間ほどたって。

私は質問を投げかけることによってやっと落ち着きを取り戻してきた。


すると彼は申し訳なさそうに


「お嬢様、こんな猫でございますが雇ってくださいませんか?耳は特に支障は無いと思うので・・・・・どうかお願いします」




正直、少し迷った。


だがここまでやってくれる執事もいないので結局雇うことにした。



「ありがとうございますお嬢様!これからは貴女様のことを命賭けてもお守りします。では私は紅茶を入れてきます。なにかリクエストは?」




私がストレートのダージリンを頼むと彼は軽く一礼をして部屋を出て行った。






そして、いまごろに気づく名前の「シャム」の意味。


なるほど、彼の性格にぴったりだ。






シャムより日本猫の方が好きです。

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