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第1話:転移してすぐに恋に落ちたw

初めて小説書きました。

こんな主人公がいてもいいかなぁって思ってw


拙い文章ですが、もし読んでいただければ幸いです。

なん…だと…!


異世界に転移してすぐに俺は恋をした。


「くそっ、なんでこんなところにBランクのオーガ亜種が出てくるんだよ!」


「兄さん!危ない!」


冒険者と思われる三人組が3メートル近い鬼のような化け物に襲われていた。


男が一人に女が二人。


女性の内、一人は倒れているが死んではいないようだ。


もう一人の女性は盗賊(シーフ)なのだろう、巨体の化け物にダメージを与えられないように見える。


どちらもすごい美人だ。


男はイケメンで兄さんと呼ばれていたから、シーフの子の兄なんだろう。


シーフの子を庇いながら何とか耐えている。


だが、だんだんと押されており、いずれば全滅してしまうだろう。


少し離れた場所とはいえ、転移していきなりこんな場面に出会すのはちょっとやめて欲しい。


本来なら見なかったことにしてこの場からすぐに離れて行くべきなのだろう。


だが、襲われていたのが俺のタイプど真ん中なのだから仕方がない。


せっかく神様からチートを貰ったんだ。


有効活用して、恩を売るのが得策だろう。


運が良ければ俺の好感度も上がるかもしれないしな。


「手を貸す!俺に任せろ!」


俺は加勢すべく、身体強化して駆け出した!



****


俺には秘密がある。


その事に気が付いたのは男子高校時代だった。


以前から周りの友人とはどうも違うなと思っていたのだが、ついに確信した。


この秘密はどうすれば良いのか分からず、その後大学を卒業しても警察官になっても誰にも言っていない。


だが、もう限界だ!

俺の相棒に伝えよう!


今は通り魔の捜索中だから、通り魔が捕まったら相棒に秘密を打ち明けて告白する!


ずっと相棒のことを好きだったと!


そして、俺と付き合って欲しいということも!


それが死亡フラグだったのだろう…運悪く通り魔に出会してしまい、相棒が襲われそうになった。


俺は無我夢中で相棒を庇い、代わりに刺されてしまったのだ。


「先輩っ!大丈夫ですか!しっかりしてください!」


「あぁダメだ…目が霞んできた。お前が無事で良かった。実は俺、お前の事好きだったんだぜ…。」


「先輩!二ノ宮先輩!しっかりしてくださいよ!後でちゃんと聞きますから、死なないで下さい!」


あーぁ、せめて童貞は卒業したかったなぁ…。


俺はここで意識がなくなった。



……


気が付くと目の前にじいさんがいる。


「あれ?何か夢でも見てるのか?」


「夢ではない。お前は死んだのじゃよ。」


「あぁそうか…。じゃあここは天国か?それであんたは神様とか?」


「ふむ、あまり驚いておらんようじゃの。まぁいい。そなたの認識でほとんどあっておる。」


「そう言えば、通り魔とか相棒はどうなったんだ?」


「そなたが死んだ後、複数の警察官に取り抑えられたようじゃの。相棒とやらも無事じゃ。」


「そうか…。なら良いや。死んじまったもんは仕方ないしな。」


「あっさりしておるのう。まぁよい。お主に選択があるのじゃ。」


「?」


「普通ならこのまま生まれ変わるのじゃが、ワシの知り合いの神が自分の世界の住民を募集しておるようでな。その世界に行く気はないか死んだ者に聞いておるんじゃよ。まぁ行きたいという者がほとんど居なくて困っておるのじゃが…。」


「なんだよそれ…」


「ちょっと魔物と呼ばれる化け物が居て、治安が地球より悪いだけじゃよ。」


「いや、それダメだろ…。誰が行くんだよ、そんな危ない所…」


「…まぁなんじゃ?今回は特別にワシの加護をやろう。それでどうかな?」


「加護?あぁ、チートみたいなもんか。てか、なんでそんなに必死なんだよ…?」


「昔ちょっとあやつに金を借りての…。ちぃ、催促無いから忘れたと思っておったのに…昔の事をほじくり返しよってからに…」


「…おい。」


…大丈夫かよ、この神様。


「まぁ一人でも送れば面目は立つのじゃが…。どうじゃ?そなたは行く気がないかの?」


「なんで俺が行かなきゃならないんだよ…。いや、待てよ…?これは良くある転生モノじゃないか?それで物騒な世界でチートを駆使して颯爽と人を助けたらモテるんじゃないのか?」


「ん?何をブツブツ言っておるのじゃ?」


「よし、チートをくれたら行く!最強にして転生してくれ!」


「急に乗り気になったのぅ?ふむ、簡単に死なれても困るからのぅ。良いじゃろう。それと転生ではなく、お主を生き返らせて転移させるぞ?生まれた後の死亡率が高いからのぅ。」


「そうか…、まぁいいか。それで問題ない!」


「ふむ、ではワシの加護として武芸全般の才能と魔法の才能をやろう。使い方はそなたの知識として入れておる。ついでに肉体は20歳くらいにしておこう。では、あちらの世界でも達者でな。」


…。


そこで冒頭に戻るわけだ。



****


「うぅ…私は…。オーガは…?」


倒れていた女性が気を取り戻したようだ。


服装から予想するとこの子は僧侶って所かな?


「すまねぇ、助かったぜ。」


倒れた女性の安否を確認して、状況を説明し終えたイケメン戦士が握手を求めてきた!


神から貰ったチートは流石で、身体強化した体で肉弾戦したら化け物を倒せたのだ。


「いや、気にするな。」


ガッシリと握手をする。


「あの…ありがとうございます!強いんですね!」


シーフの女の子が俺にお礼をいってきた。


おぉ、スゴい美少女だな。


「ん?あぁ、ちょっと訳ありでな。山奥で特殊な修行をしていたんだよ。」


…。


ちょっと無理がありすぎるか?


「深くは詮索しねぇ。助けて貰ったし、悪いヤツには見えないからな。俺はレオ。レオナルド=ノースだ。」


「あたしはミリィ!ミリアリア=ノース!レオ兄さんの妹なんだ!」


「危ないところをありがとうございます。私はソフィア=クレメンス。ソフィと呼んでください。」


おぉ、この女性もスゴい美女だな。清楚系と言うか、おしとやかというか。


ミリィの方は元気いっぱい妹系美少女と言ったところか?


「俺は二ノ宮勇樹(にのみやゆうき)…いや、ユーキ=ニノミヤだな。ユーキって呼んでくれればいい。さっきも言ったが生まれた時から山奥で修行をしていて初めて人里に降りてきたんだ。」


「おいおい、生まれた時からって…。いや、詮索しないって言ったな。ユーキはこれからどうするんだ?」


「特に何も決めていないんだ。そもそも、初めての人里だし、何も知らないからな…。」


「なら俺達と…」


「ならあたし達と来ない?今から王都に戻るし、助けて貰ったお礼に色々と教えてあげるよ!」


ミリィがイケメンを押し退けて言ってくる。


「それは助かる。俺を拾って育ててくれたじいさんから何も言われずに放り出されたからな。よろしく頼む。」


「やった!」


「おい、ミリィ落ち着けよ…。じゃあよろしくな!ユーキ!」


「ふふふ、ミリィったらはしゃいじゃって。こちらこそよろしくお願いしますね。」


そういうわけで俺はレオ達と行動を共にすることになった。


…ふふふ、中々幸先が良いじゃないか!


異世界転移して早々トラブルがあったが、いきなり俺好みのイケメンと行動出来るとは!


ん?


あぁ、俺の秘密は簡単だ。


隠れゲイだ!


女どもに興味はねぇ!


イケメン戦士のレオに恋に落ちたんだよ!


日本ではカミングアウト出来ないまま死んでしまったけど、チートを活かしてこの世界のイケメン達でハーレムを築いてやるぜ!

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