表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
守り神の消えた日  作者: ゆうき
彼岸花
3/3

浮かぶ黒

 どこへ行くのだ、と。聞こえた気がした。

 嫌な汗が背中を流れて、急いで振り返る。けれどそこには何もいなかった。ただ、この先と何の代わり映えもしない塀と赤が影を塗り潰さんとしているだけ。

 ひっそりと息を吐いて、進まなければと前に向き直った。と。

「どこへ行くのだ」

 同じ、音だった。ぎらりと輝く何かの瞳が、僕をただじっと見詰めていた。

 紅い景色の中に立ち尽くすのは、真っ黒い何か。じっと、ただじっと見詰められていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ