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子供の頃に住んでいた家2
当時は隣り近所の付き合いが盛んで、昼間は裏口は開けたままで、世話好きな両親を頼ってよく人の出入りがありましたから、そのうちの誰かだと思っていました。
熱を出すと必ず兄の部屋に現れるオジさん。何故かそのオジさんの事を両親、兄に話しませんでした。
そのうち私達一家は隣りの県の新興住宅地に引っ越す事になりました。
父は大家さんに土地を売って欲しいと頼んでおりましたが、結局売って貰えず他の場所で家を購入したのです。
慣れ親しんだ場所との別れは寂しかったですが、古い家から新しい家に住み替えられるので嬉しくもありました。