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転生するまで 2

どうも。白霧兎です!投稿するのがとても遅れてしまいました。すみません!ちょっと用事があったので遅くなってしまいました。ですがこれからも投稿が遅れることはあると思うので、それでも良い方は読んでくださると嬉しいです!


「んー?」


妖精?がまだ考えている。流石にこれは考えてもわからないと思うのだけれど… 


「あのー、妖精さん?この出来事は考えてもわからないと思うのだけど…」


僕がそういった後も少しだけ悩んでいたが、考えてもわからなかったらしく、僕の方を向いた。そして

妖精?は少し不満そうな顔をしながら口を開いた。


「あのさー、妖精って言った後に疑問系になるのやめてくれない?嫌なんだけど。」

「あ、それはごめんなさい。」


妖精の言葉には棘があった。何故僕に悪態をつくのかはわからないけど…僕は他にも質問をする。


「妖精さんはここで何をしていたの?」

「私は、ここが家だから。ここにいるだけ、それが何?」

「え?…この花畑が妖精さんの家?」


僕は言われた意味がわからなかった。花畑が家ってどういうことなのだろうか…


「そう。私はここで生まれて、ここで育ってきた。この花畑しかない場所でね。…私はずっと一人でここにいたの。だから、誰かと話したのはあなたが初めて。」


僕はその言葉に絶句した。誰かと話すことがこれで初めてだなんて…それは悲しいことで辛いことだと思う。でもそれ以上に…そのことを話していたときの妖精さんの顔が…とても悲痛だった。でも、そう思うなら今の僕には何ができる?このこをどうやったら…笑顔にできる?


僕は人の笑顔を見るのが好きだ。こっちまで幸せな気分になれるから。

この妖精を笑顔にしたいというのは、ただの自己満足かもしれない。ただ善者と偽りたい、偽善者かもしれない。けど僕は偽善者だと言われても…この妖精を笑顔にしてあげたい。


でも…今は妖精を助けてあげることはできない。なぜなら僕はこの妖精のことを何も知らないからだ。だがこの妖精の過去にずっと一人ぼっちだったというのがあるのなら…自分がこれからそばにいれば良い。妖精と一緒にいれば良い。それだけで…僕と同じような気持ちにならないで…妖精が笑顔になれるのなら… 


と考えて僕は妖精の方を見た。


「妖精さん。僕から提案があるのだけれど…まあ提案というよりも僕の願いのほうが正しいと思うけど、

聞いてくれるかな?」


妖精さんは僕の言葉に少し驚きながらも僕の願いを聞いてくれようとした。


「まあ、良いよ。私がその願いをを叶えられるかどうかは分からないけどね。」


僕はふとこの妖精は実は優しいんじゃないかって思ってしまった。

妖精さんは僕の願いを聞いてくれるというので一応話してみる。


「僕がこれから妖精さんのそばにいてもいいかな…?僕はここから出る方法なんて知らないし、またあの暗いところで一人彷徨うというのは嫌だからさ。まあ、それよりも…僕が妖精さんと仲良くもなりたいっていうのが一番だけどね?」

「えっ?」

「でも…これは僕の願いだから、無理に叶えてくれなくてもいいよ。だから、妖精さんが決めてね?」

「う、うん…」


僕がそう言うと妖精さんはとても驚いた顔をして…戸惑いながらも考えてくれている。

やっぱり、この妖精さんは優しいのではないだろうか?言葉に棘はあったとしてもなんだかんだ考えてくれているし…


そんな事を考えていると、妖精さんが少し頬を赤くしながら答えてくれた。


「ま、まあ別にいいよ。私も一人でずっと寂…ひ、暇だったからね!」

「そう?ありがとう」


この妖精さんは今さっき寂しいって言いかけてたし…やっぱ寂しかったんだ。なら、僕の願いを言ったのは正解だったかもね。自己満足でやっただけだけど…


「…でも、ありがとね」

「ん?なにか言った?」

「い、いや!何も言ってないよ!」

「まあ、それなら…」


妖精さんの声は小さかったが、僕にはしっかりと聞こえた。でも聞こえたってことが妖精さんが知ってしまったら、妖精さんが何処かに行っちゃいそうだから言うのはやめておく…でも妖精さんがその言葉を言ったときに笑顔だったのも僕は見た…やっぱり、僕は笑顔を見るのが好きだな。しかも、妖精さんの言葉に棘がなくなっているし。今は照れ隠しをしている可愛い妖精さんという感じ…


「可愛いなあ」

「………へぁ!?」

「……あ」


ついつい心の中の言葉が出てしまった。

僕がその言葉を言った直後、妖精さんの顔から湯気が出ている…

まあでも、思ったことを言うのは大事だと思うから、まあ良いか!


と、そう思う僕なのであった……


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