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9.アテンションが大事!

読んでいただいてありがとうございます。


 1日300件、チャイムを鳴らす。


 前回、私がしていた訪問販売の1日に鳴らすチャイムの件数のお話をさせていただきました。


 どうすれば効率良く回れるのか?


 私が造園の設計事務所で図面を描かせてもらうための条件。


 それは自分自身で顧客を見つける事でした。


 その為、一件でも多くの提案件数を増やさなければならない訳です。


 朝の10時にテリ(テリトリー)に出てそこから17時までチャイムを鳴らし続けた結果1件も提案出来るお宅に出会わなければ1日が全く無駄になってしまうのです。


 どうしよう?


 庭の提案なので、効率良く回る為に庭の工事のニーズがありそうな家を集中的に回るか?


 訪問するエリアによってはお隣の家との境界が狭く、「庭」と呼べるものが無いお宅もあります。


 そういったお宅は避けてチャイムを鳴らすか?


「うち庭無いよ!何しに来たの?」


 と言われて終わりなら最初から避けて通ろうか?


 答えはNOです!


 何故なら、家をよりすぐって回る=訪問件数が減ります。


 チャイムを鳴らす家と鳴らさない家を分ける事によって「庭」の無いお宅がズラリと並んだ地域では件数が極端に少なくなってしまいます。


 なので、後に後輩が出来た時にも同じ事を伝えましたが


軒並(のきな)みチャイムを押す!」


 というスタイルを徹底しました。


 そして考え方をプラスに持っていく為に自分に暗示をかけました。


 どういう暗示か?


「このお宅では庭のニーズが無くても誰か紹介して貰えるかも知れない!」


 こう自分に言い聞かせます。


 それと軒並みチャイムを鳴らす理由としては、訪販マシンの様にひたすら同じ事を繰り返し繰り返しする事によって法則性が見つかるのです。


「庭」に関する法則性は、今のご時世は少なくなってるかも知れませんが苗字に「松」のついてる表札のお宅の庭には、「松の木」がほぼほぼ植えられていたり。


 苗字が3文字のお宅のご主人はやたらと話を聞いてくれたり……


 あと家の外から見て一目瞭然なのが、バルコニーについてるテラスです。


 コレってエクステリアの訪問販売をされてる方からすれば割とあるあるだと思います!


 と言うのもコレがついてるお宅は過去に訪問販売で()()を取り付けてる訳なので!


 あとは太陽光発電パネルだとか……


 割とエクステリアや、家のリフォーム、壁の塗装といった訪問販売って当時多かった様な気がします!


 が庭の訪問販売って聞いた事ないでしょう!


 周りで聞いた事無いですし、エリアを回ってる時もカチ合った事無いですしね!


 では本題の「アテンションが大事!」とは?


 まずチャイムを押して一言目に何を喋るか?


 が大事!ということです。


 例として


 チャイムを鳴らしました。


 家の人が出てきます。


「こんにちは、〇〇造園設計事務所ですけど、庭の事で困ってる事無いですか?」


 無いです!


 あってもあります!なんていう人は無いです。


「大丈夫です」


 120%インターホン越しにそう言われます。


 なので私の場合、インターホン越しよりも外に出て来てもらって話を面と向かってしたかったので家や庭で目についた気になるところを()()しました。


「こんにちは、奥さんとこの庭のゴールドクレスト、えらいことなってるね!」


 ゴールドクレスト。


 これはよくホームセンターなどでクリスマスツリーみたいな黄緑色をした鉢植えで売ってる20センチくらいの苗木です。


 鉢植えの時は小さくて見た目も可愛いのですが、いざ地面に植えると1年で約1メートル以上伸びます。


 なのでみるみる成長し5年で5メートル。

 10年で10メートル。

 そして根っこが横に広がらないので大体傾いて来ます。


 非常に厄介だし植えられてる家が多かったです。


 大概、困ってるので皆さんインターホン越しに

「ちょっと待ってね!」

 と言って玄関のドアを開けて出て来られます。


 いよいよ対面トークの始まりです。

 

 多くの訪問販売員はこのシチュエーション(対面)になるまでにインターホン越しに断られる事がほとんどです。


 さあ、次はいかにして敷地内、もしくは家の中に入るか?ですね。

読んでいただいてありがとうございました。


次回はいよいよ敷地内突入です。


って中2病なかなか出て来ないですが大丈夫です。

繋がってます。もう少しお付き合いください。


「異界探訪ユミルギガース」

「灰色の月と赤い魔女」

「color by numbers」というタイトルで小説連載中です。


挿絵(By みてみん)


 イラスト付きですのでそちらも是非ご覧下さい。


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