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好きな人の好きなものは、私の好きなもの

佐藤さんとは図書室でお話をするようになり、田中くんも好きなゲーム・好きな音楽・家族構成などお互いの事を少しずつではあるが話すようになった。



ただ、田中くんの好きなゲームや音楽は小柴さんも好きなのだ。


ゲームは小柴さんのオススメを田中くんが借りてハマってしまたり、またその逆もあったり。



その後、小柴さんオススメのゲーム(任○堂のファイ○ーエンブレムでした)の二次作品を小説で書き、コミッ○マーケットにサークル参加する事になるのだが…


これはまた、後のお話です。


音楽は田中くんが自身が好きな声優さんのCDを小柴さんに貸したりして、二人の間では合う趣味がいくつかあった様です。


元々、趣味友達してる田中くんと小柴さんの間で交わされてる会話は少々マニアックなものも含む。


その場に一緒に居る佐藤さんは、そんな知識はない為に一人「蚊帳の外」状態にされて面白くはないわけで。

 


「ねぇねぇ、田中くん。私にも小柴さんに貸したそのCDを貸してくれる?」


ある日、田中くんが図書室で委員会業務をやってるとカウンター越しにそんなことを言ってきた。


「あぁ、エエけど。今度持ってくるわ。」


「うん。」


「どうしたん?なんか、急に興味出てきた?」


「う〜ん、なんて言うんかな?好きなひとの好きなものは、私の好きなもの。なのかな?気になってきて。」


佐藤さんは、恥ずかしそうにそんな言葉を言った。


彼女の性格をだんだん知る上で、そういうことを言うには少し勇気がいるということが分かってきた。


でも、「好き」と「知りたい」の前には恥ずかしいという気持ちは抑えることが出来るらしい。



「あ…、まあ。そっか…」


「ゲームの事はわからないけど、音楽は一度聞いてみたいと思っててん。」


「そうやね。ゲームは、シュミレーションRPGやから急には難しいやろな。」


「そうかも…。じゃあ、ゲームはいいかな。…私の持ってるウルフルズのCDは聴く?持ってこようか?」


佐藤さんは田中くんの顔を嬉しげな顔で見ながら、田中くんに提案をした。


…が、帰ってきた答えは彼女の想像してたものとは違っていた。

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