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スレンダーやと言うて…

ある日の放課後、田中くんは小柴さんに呼び出しをくらった…


3年生の学年主任の宮武先生しか使ってない、奥の部屋を使わせて欲しい旨を司書のおばちゃんに言うと小柴さんは先に椅子に座った。


この部屋は宮武先生が自身の担当の商業法規で使う教材の、ピデオを編集するために画像編集機材が置いてあって。

田中くんは、毎日ここでお昼の弁当を食べてました。


と言うより、田中くんは友達がいない訳じゃないけど同じクラスには少なくて、クラス外のほうが多い人で。


毎日学生食堂も面倒くさい、他のクラスの男友達とご飯を食べるだけにそのクラス行くのも面倒くさいと思ってたので。


司書のおばちゃんがお茶を淹れてくれるのに甘えて、基本的に図書室の奥の部屋で食べて。


お弁当を食べ終わる頃には、仲間内の一人や二人が図書室に訪れるので目的もなく喋ったり新聞を読んだりと。


傍目には、そんな感じの昼休みを過ごしてましたよ。


そういえば、田中くんは1年・2年は教室で弁当食べてましたね。


1年は藤森くんを始め、本当に仲良しな他中学出身の男友達が何人かできたこと。

基本的には、彼らと一緒にお昼ごはんを食べてました。


武田知沙ちゃんが引っ越しして居なくなってしまったのは、本当に残念だけれど。


2年はまた別に仲のいい女子生徒の千手さんが居たのと、1年からの男友達が2年生でも同じクラスに居たので彼らと。


たまには、別のクラスになった男友達と学食にも行ってましたね。



「ゴメンな、呼び出して。佐藤さんとは話できた?まあ、座ってぇや」


「そうやな、とりあえず好きな事とか・モノとかは。そんな日常的な会話はしたで。」


田中くんは小柴さんの対面の椅子に座りそう答えた。


「で、返事どうするん?受けるんやろ?」


「返事?別に変わらず保留やけど。」


「何で?何が問題なん?好きな人は今おらんって言ってたよな?」


小柴さんは、ちょっと怒ったような顔で田中くんの顔を見た。


「…まあ、おらんって言ったな。」


「佐藤さんって、ちっちゃくて細くて色白で顔も綺麗やろ?」


「まあ、そうやな。そう見える。」


「いくらか話してみて何となく性格も見えたと思うねんけど、エエ子やと思うねんけど。


あの子、会計コースの男子の中では人気なんやで?」


田中くんが何時までも返事保留するなら、佐藤さんは他の男子生徒に取られてしまうよと暗に言ってきた。


「…まあ、そうなんかも知らんけど。それを言われてもなぁ…」


「じゃあ、何が問題なん?容姿も性格もエエのに付き合わんって。逆に聞きたいわ!はよ、OKしたりぃや!」


「う…、」


「他に問題となると…。あ、おっぱいか!チッパイなのがアカンのか!


あぁ…、ウチは悲しい…。


お前もそんな事言う男やったんか…。たまたま膨らまへんかっただけやんか、親を恨めばエエんか?


確かに、ウチも佐藤さんもチッパイや!胸は薄いわ、でもなチッパイやと好きな男に告白したらあかんのか?


付き合ってから揉んで大きくしたろ、くらいの甲斐性は無いのか?てか、童貞ボーヤはおっぱい揉みたくないのか?」


「おい!声が大きい!ここ、図書室!」


「あぁ…、やっぱりか…悲しい、悲しすぎる…」小柴さんはガッカリした表情で下を向いてしまった。


「あのなぁ、女子高生が男子高生の前でおっぱいやのチッパイやのって発言はどうかと思うけど。


それにいつ、誰が胸が問題やと言うた?そんなこと一言も言うて無いで?あ、ちなみに、おっぱいは揉みたいです!」


「やっぱりな…、エロい童貞ボーヤが。…じゃあ、何なん?付き合ったら佐藤さんのおっぱいが揉み放題やで?そのシチュエーションを想像してご覧?後ろから前からおっぱいをもみもみ〜ちっちゃい綺麗なピンク色の乳首を〜」


「おい、エロオヤジ!そろそろ止めろ。

あのなぁ…、ちょっと真面目な話するな。…佐藤さんって、なんか距離感が近過ぎてさ。なんな、キラキラした目で見てくるというか。何というか…」


「は?なんで?あんたの事好きやねんから、そら距離を縮めてくるのは当然やろ?キラキラした目で見るやろ?」


「まあ、そうなんやけど。じゃあ聞くけど、僕と小柴って1年から図書委員やってるけど直ぐにこんな会話ができる様になった訳やないやん?」 


「うん、そうやな。社交辞令しか話さん時期があった。」


「この人はどんな人なんかな?って、手探りでその人のことを知るわけで。なんか、混乱するわけよ。自分のペースじゃないというか。僕の性格知ってるやろ?」


「アンタは外面だけは良いから社交辞令は言えるけど、…ホンマに仲良くなるまではまあまあ時間かかるな。」


「そう…。いやいや、外面だけって!スルーするところやったわ。」


「だから、佐藤さんとも時間がかかるって事ね?」


「おい!スルーするんかい!…まあ、そういう事ですわ。」


「…ふ〜ん。あんまりグイグイ行ったら逃げられるよ、って言うとくわ。」


「頼むわ。」


「なんか、魚を釣るのと同じやな。餌をまいて、魚が寄って来てチョンチョンって当たりがあって。

でも、直ぐに釣り糸を巻き上げても釣れてないと。餌に食いついて釣り針がしっかりかからんと、逃げられてしまうと。こういう事やね。」



「僕は魚や無いで?やし、釣りはしないからよく分からんけど。

まあ、その例えで合ってるのかもな。」


「佐藤さんには、釣りの例えはしないけどさ。まあ、私も釣りなんてしたこと無いからよく分からんけどな。」


「しかも、あの子が釣りをするような行動派にはみえへんけど。」


「ああ、多分しないな。そんな話聞いたことないわ。…てか、話戻るねんけど。ウチのおっぱいは揉んでみたいと思う?」


「はぁ?何言うてんねん!その話し、終わったんとちゃうん?」


田中くんは慌てた様子でそう言った。


「まあ、聞いてみたかっただけ。ほんま、相変わらずのムッツリスケベやなぁ。今、ウチのおっぱい見て想像してたやろ。


てか、アンタの真っ赤な顔を見たらなんとなく分かるわ。ほんま、ウブやなぁ。

なんや、練習がてらウチのおっぱい触らしたろか?年頃の同級生女子のおっぱい興味あるやろ?」


「…はぁ。もうええ、勝手に言うとけ。」


「あ、そうそう。佐藤さんにな、ブラ外して生のおっぱい揉ませてやったらアイツは落ちるで〜って言うとこか?」


「アホ、あの子がそんなんするわけ無いやろ。絶対、恥ずかしすぎて茹でダコになるわ。」


「いやいや、分からんで〜。恋する女の子は、そのくらいのハードルなら超えて行きよる。」


そう言うと、小柴さんはニヤッと笑って図書室を出ていった。


なんか疲れた…



小柴さんが佐藤さんに話してくれるようなので、お願いしよう。


くれぐれも、おっぱいの話はしないでおいてもらいたい。


佐藤さんが本気で生のおっぱい出してきたら、絶対に落ちる自信があるから。


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