表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

動物園の招待券

作者: shunn

贈り物


娘の奈緒が歩けるようになった事を知ると母が大好きであった動物園に行こうと娘の奈緒と約束した矢先に母が病気で死んだ そのため遺品の整理を母の兄である健介おじさんと一緒にしていると動物園のパンフレットが出てきた 昔 私が8歳の時に借金を作り夜逃げした父の代わりに面倒を見てくれたのは健介おじさんだ 健介おじさんは毎月お米や食物などのたくさんの仕送りをしてくれた。その中でも母が一番喜んだのは動物園の入場券だ 健介おじさんは私が片親でも楽しい思い出をたくさん作れるようにと送ってくれたのかもしれないが私は毎月 動物園に行くほど動物園が好きではなかった しかし、母は動物園に行くと童心に戻ったのかのような笑顔になり 見てるこっちとしても楽しい気持ちになったのを覚えている 母は動物園に行くと必ずうさぎコーナーに行く 私はうさぎは昔から苦手だったがその横に毎回いる風船を配っている熊の着ぐるみから風船をもらいその熊の横で売っているアイスを母と一緒に食べる時間が大好きだった。母は大好きなうさぎを見ながらベンチに座りアイスを食べる時間が大好きだったのだろう。だが、今思うと高校生になるまで動物園の招待券を送ってきた健介おじさんには少し笑いが出てしまう。いつまで子供扱いしていたのだろう。パンフレットを見てその事を思い出し健介おじさんにその話をすると動物園の招待券なんか送ってないと言われた さらに母はうさぎに幼い頃噛まれてからうさぎが苦手だっという さらに遺品を整理していると先月も動物園の招待券が届いていることがわかった いろいろな気持ちが溢れたがとりあえず 妻と歩けるようになった娘を連れてもう一度 動物園にアイスを食べに行こうと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ