葉月 牧奈(はづき まきな)
世界:ハッピーエンド
属性:人間 乙女 ハッカー
設定:二進数で思考できる
通称:“電気羊の夢” “電脳の魔王”
0と1だけで万物の構造解析が行える少女。ロボット研究会に所属(翔太の付き合い)。
コンピュータのように、信号のONとOFFだけを駆使してあらゆる事象を理解することができる思考回路を持つ。
その性質を駆使して己の肉体の信号を操り“疑似的な天才”と化すことも可能だが、最も有効なのは電子機械に接続した際である。
プログラムどころか機械語すら使わず、文字通り信号のオンオフを操ることであらゆる障害を無効化し、己が望む動作を直接引き出すことが可能となる。
この状態の牧奈は機械とダイレクトに意思疎通を行っており、翔太や梳子は牧奈のこの特技を“ダイブ”と呼んでいる。
既存のファイアウォールを一方的にスルーしてクラッキングしてしまうことから、国連から“電子の狂犬”“電脳の魔王”などと呼ばれて指名手配されている。
というか実はすでに正体がバレているのだが、鷹狩結の力で逮捕を免れているというのが現状。
翔太以外の人間との関わりは避けている牧奈だが、翔太の夢を叶えるための費用集めとして己の才能を切り売りしている。
学園では“電気羊の夢”と呼ばれており、万能タイプの能力であるため『困ったときのデウス頼み』としてそれなりの評判を得ている(【ベヌクの時間】)。また、人守辰美が指揮する“フロンティアライン攻略愛好会”にも、メインプログラマーとして籍を置いている(翔太の付き合い)。
幼馴染みの五木翔太とは現在恋人関係(【五木翔太とデウス様】)。
牧奈の翔太への執着はもはやヤンデレの領域であり、彼を害する人間には一切容赦なく電脳攻撃を行う。
幼少時は母親の梳奈と同じような、天上天下唯我独尊な性格をしていた。
翔太のことはその当時から生涯のパートナーと信じて疑っておらず、幼い翔太にはまったく伝わっていなかったが、天上天下なりに彼のことを愛していた。
しかし、その翔太と疎遠になってしまい精神が擦り切れ始めたところで、“名犯人”との争いが発生。自分の判断ミスによって父親を死なせてしまったショックで自我が崩壊し、おまけにその後同級生や教師からイジメを受けたことで自己評価もどん底まで低くなり、自己嫌悪の合間に自殺を試みるだけの存在にまで堕ちてしまう。
だが、中学三年生の夏に翔太に強姦されたことで、翔太への恋心を思い出し、それに縋り付く形で自我が再構築される。
以降は天上天下だった性格をあらため、地味に目立たずただただ翔太に尽くすだけの少女を自ら望んで演じるようになる(それでもたまに天上天下な性格が顔を出してしまうのだが)。
以上の事情のため、牧奈には便宜上三つの人格が存在する。
①天才モード:幼少時の性格。天上天下唯我独尊で、自分や翔太を過大評価したり、他人を過小評価したりする。
②発狂モード:学園に転校してから中三までの状態。無気力無関心で隙あらば自殺を試みる(【咆哮するは我にあり】)。
③通常モード:本編における牧奈の状態。表情や言動は②とあまり変わらないが、内面的にはむしろ①に近しい。
なお、酒に酔うと一時的に①の天才モードの人格に戻ってしまう。それが原因で修学旅行ではクラスメイトらを大いに畏怖させた。
三年生への進級直前。
“二年一組お別れパーティ”で翔太と共に婚約を表明。
二人が十八歳になると共に婚姻届けを提出し、高校生夫婦として高等部でもちょっと知られたバカップルとなる。
関連人物:
〇五木翔太 恋人、幼馴染み、何者にも代えがたい存在
〇久留間草宗 親友、だけどよく翔太を取られるのでヤキモチ
〇人守辰美 友達、ゲームのプログラマー
〇櫻井サラ・カーライル クラスメイト、なぜか一方的に気に入られ絡まれている
関連物語
【五木翔太とデウス様】
【咆哮するは我にあり】