今日の世界も終わり
星の光の揺らぎを見ている、天体観測の果ての果てに、見つけたものはと言えば、大したものではなかったけれど、決して小さなものでもなかった、希望的観測、暗闇からの脱出、徒労の過ぎた後の盲目。嫌いな声が自分の声だったとして、なりたくない自分が今の自分だったとして、君は何を思う? 全てを歌い終えた後、喉が渇いて仕方がなかったから、140円で潤いを買った、そして飲み干した、溺れるみたいに、飲み干した。君と私の価値観は違うし、見える世界も、聴こえる音楽も、生きる意味も、何もかも違う。嫌いな声が自分の声だったとして、なりたくない自分が今の自分だったとして、君は何を思う? 私は死にたくなるが、君はそうではないかもしれない。あの一粒の星を見て、その光のさざめきを見て、それを明日の光とするか、手の届かない光とするか、その選択に正しいも間違いもない、みんな、みんな、君次第、私次第。そして私は今日も、100円の温もりを買って、星の光を見る。これで、今日の世界も終わり。