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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あいつの背中

作者: ましろ

文章少し変な所があるかもしれないですが気にせず読んでいただけると嬉しいです



出会ったのは高2の始業式

前の美術の先生がトラブルを起こして転勤になった

そしてあいつが代わりに来たのだった


「新しい先生を紹介します。先生上がってきていただけるでしょうか」

「はい」

「○○○高校から赴任してきました。武田柊真言います。

美術の授業を持たせてもらいます。皆さんよろしくお願いします」


それがあいつを初めて見た時だった

私は美術部員だった。

ほかの部員とも仲良くない

絵だけ少しかけて取り柄がなかった

それでも家にいるよりはましで毎回きちんと部活へ行っていた


「部員の皆さんはじめまして。武田柊真と言います。よろしくい願いします。

部長はどの人ですか?」


と一言いい部長見つけると部長を連れてどこかへ消えた

この時はあいつはまだ私の名前いや、顔もはっきりとは覚えてなかっただろう

まだ、この時は


「君...名前なんだっけ?沢田さんだっけ??」

「沢橋です。」

「あぁごめん。まだ覚えてないんだ。」


それが私とあいつの初めての会話で

私はなんだこいつ普通だな。と思った


「沢橋さんの絵嫌いじゃないわ。」

「嫌いじゃないってなんですか?」

「んー。わかんない(笑)」

「はぁ。そうですか」

「沢橋さんさ。昔の俺みたいな絵書くね」

「へえ、」

「反応もそっくりだ」

「....。」

「先生が沢橋ちゃん口説いてるー(笑)」

「口説いてないわ(笑)」


そっからよく武田は私に話しかけるようになった

正直うざい先生だなと思った。

無駄に話しかけてくるし

その頃私は転校生の少しませてる女の子と好きな歌がきっかけで仲良くなった。

その子も同じ部活に入った


「私さ援交しててさぁー。

このおじさんめっちゃお金くれるんだよねー。いっしょにやらない?」

「お金にはあんま困ってないんだよね(笑)」

「そっかぁー。残念」


正直幻滅した。

でもまぁ。それぐらいなんて思っていた

話しかけてくれるし、趣味合うし

それぐらい我慢した


「ねぇ。なんで武田さぁ。まつりによく話しかけんのかなぁ?」

「知らないけど。うざい」

「えー。ちょっとカッコ良くない?」

「どこがよ。」

「鼻高いし。二重じゃん」


まあよく考えればそこそこ顔整ってた

でも全然好みの顔ではなかった、


「なあ、沢橋さん。俺ってそんな嫌われてるかな。」

「先生どうしたんですか急に。」

「いやぁ。よく聴くのよ俺の悪口。」

「私は。先生かっこいいって聞きましたよ」

「え?え?まじ?」

「はい。」

「あぁ。でもなぁ、がきにかっこいいって言われてもな」

「本当それな。」

「え?今なんて言った?」

「いえ、なんも」

「あぁ。そう。。。

ところで沢橋さん。最近星野さんと仲良いじゃん」

「あぁ。まあ。はい」

「何それ(笑)」

「先生ってうざいですよね。」

「知ってる。」

「知ってるなら気使ってください」

「ほんと、昔の俺にそっくり。親の事殺したいとか思った事あるでしょ?」

「はい。それが何か。」

「なんでも?」


ずっとしていた。

そしてある時から少し放課後美術室へ残って二人で話すようになった

話の内容はいつもおかしい。

世界がその放課後だけあいつと私だけだった

それが何故か心地よかった。


「ねえ。先生」

「ん?」

「人の共感って信用できなくないですか?」

「あぁ。そうだな。」

「あ、共感した。」

「俺は普通に信じてよ。一応似た者同士なんだからさ。」

「私がいつ先生と自分が似てるって言いました?」

「そうだったな(笑)」

「でも…。」

「でも?」

「1人くらい似た者同士が居てもいいかもしれない。」

「おぉ。やっと素直に言ったな(笑)」

「いや。やっぱり嫌です。」

「なんでよ」

「先生みたいな大人にはなりたくないから。」

「あぁ、そうだな。ならないほうがいいな。正論だ」


あいつはどちらかと言うと…いや絶対先生とゆう職業には向いていなかった

私に他の生徒や先生の愚痴を言ったり

自分の事をペラペラ話す。

そんなあいつには私もどんどん心を開いてしまった


「ねえ。沢橋さんって絵普通にうまいよね」

「なんですか?ナンパですか?」

「ちげぇよ。普通にそう思ったんだよ。」

「そりゃどうも。」

「こちらこそどうも。」

「あ。そう言えばさ。なんだっけ沢橋さんと仲良い子。えーっと」

「星野れな?」

「あー。そうそう。」

「れながどうかしたんですか?」

「いや。誘われたからさ(笑)」

「え?」

「まつりじゃなくて私を見てぇ。って胸元開けて言われた」

「まじか(笑)それで先生なんて言ったんですか?」

「別に沢橋さんとは何にもないよー。って」

「あぁ。それがいいですね」

「それがいいって本当のことだろ(笑)」

「そうですね(笑)」


私があいつと仲良い事は数名が知っていた

普通に部活の最中もずっとあいつと喋っていたからそれが当たり前だ


「ねぇ。まつりぃ。」

「ん?」

「せんせーともーしたぁ?」

「はい?」

「言わなくてもわかるでしょ。SEXだけど?」

「私達そんなんじゃないし」

「でも私達ってまとめちゃうような関係なんだぁ。

いけないんだよぉ。」

「違うって」

「じゃあなんなの?」

「それは……。」

「好きなんでしょ?」

「なわけないじゃん。」

「そうならそうっていいなよぉ。私も先生好きだしぃ。

そっちのがタチ悪いよぉ?」

「好きなんだ」

「うんっ」

「私は別に嫌いじゃないだけで好きじゃない」

「ん?どうした沢橋さん、星野さん」

「あぁ。せんせー!」

「先生どーも。」

「で。なんかあった?」

「えー?れなが先生のこと好きなんだって話ししてたの!」

「ほぉ、そうなんだ?」

「うん!」

「そうなの?沢橋さん」

「はい。」

「へぇ。そっか。」

「ね!ね!てかせんせー。何しに来たの?」

「え?沢橋さんと話に来た」

「なんでまつりなのー?まつりのこと好きなの?」

「違うよ(笑)ただちょっと気に入ってるだけ」

「えぇ。れなは?れなは?」

「んー。気に入ってるよ?」

「やった!」


無性にイラついた。

イラついてイラついて吐きそうだった


「先生、邪魔するとあれだしトイレ行ってきます。」

「え?居てもいいよ?」

「いえ。私が居づらいので。」


私はそのまま家に帰った

帰りたくなくてたまらない家に帰った

苦しかった。

でも決してあいつを好きではなかった

それは間違いなかった。


「あ。沢橋さん今日は残れないわ。ごめん」

「あぁ。。。そうですか」

「あ。でも話したい事あるから、昼休みにでも来て」

「わかりました」


「話ってなんですか?」

「実はさ。星野さんと付き合う事になった」

「え?」

「いや、試してもいいかなって。」

「あぁ。それで今日」

「うん。ごめんね。」

「いいですけど。いいんですか?生徒と」

「まあ、バレたらその時だよ。」

「そうですか」


心が痛かった

でも好きではなかった。

だけど取られなくなかった

その日も家に帰りたくなかった

学校で本を読んで居た

本を読んでると無性に美術室へ行きたくなった

2人が何をしてるのか見たくてたまらなかった

そして見に行ってしまった

小さな声が聞こえた

喘ぎ声に混じって聞こえるその言葉は私を冷静にさせた


「まつりなんて見ないで」


私が何をしたっていうんだ

SEXの時に私の名前を呼ぶな

冷めて冷えて氷った

そして寒い寒い帰り道を凍えなかったら帰った

次の日、皮肉に部活だった

ひとがSEXした部屋になんて入りたくなかった


「先生。学校での生徒とSEX気持ちかったですか?」

「んー、微妙。てか聞いてた?」

「うん。」

「あぁ。そうか」

「反応薄いね。」

「そうだね。なんでタメ語?」

「敬語使う必要がなくなったから」

「幻滅したと」

「いや?」

「じゃあなに?」

「この程度の人間だったかって」

「それを幻滅って言うんじゃないん?」

「んー。かも、」

「別に俺は敬語じゃなくてもいいけど。星野がどうかわかんねえからな。」

「あぁそっか。彼女。がか」

「そう。彼女が」

「じゃあ、敬語にしときます。」


それが最後の会話だった

それからはあってもおはようございます。さようならしか言わない

お互いが顔を見るたびにはっとしそして冷めた目をする

それはこれが孤独なんだなっとお互いに言うように

そこから数ヶ月

担任に頼まれ美術室へ放課後資料を置きに行った


「資料届けにきました。」

「あぁ、ありがとう。」

「いえ。」

「なぁ…。」

「なんですか?」

「久しぶり」

「あぁ。久しぶりです。星野さんとはどうなんですか?」

「え?あぁ、うーん、」

「まだ続いてるんですか。」

「うん、まあね」

「楽しそうで何よりです、」

「んー。正直沢橋さんと話してる時のが楽しいかな。」

「はぁ。そうですか、」

「うん。まあな。」

「じゃあ、戻りますね。」

「あぁ、うん…。なあ、今日これから予定ある?」

「ないですけど。」

「俺の家来ねえ?」


なんで私を家に呼んだかそんなの私でもわかった

でも行った

自分の中の何かが抑えられなかった

あいつの家は妙に統一感がなくて

なのにすごく落ち着いた


「先生に家落ち着きますね」

「初めて言われた。落ち着かないとしか言われた事ないよ」

「へぇ。」

「なに飲む?お酒とか飲む子だっけ」

「まぁ。多少は」

「多少か、酎ハイのめる?」

「あぁ。それぐらいなら」

「それね、れなのやつ」

「飲んでいいんですか?」

「いいよ。また買えばいいし。」

「そうですか。」

「てか今は敬語じゃなくていいよ。」

「じゃあそうする。」


そこから放課後あの美術室に通ってた時みたいな話をした

ほんとにくだらなく、私達にしか理解できない話

それがすごく心地よくて

気持ちよかった


「てか沢橋さんって処女だっけ?」

「うん。」

「そっか。」

「なに急に、したいの?」

「うん」

「直球だね」

「だってしたいもん」

「そっか、」

「押し倒していい?」


そんなあいつの言葉に私は


「いいよ」


と言ってしまった

私はバカだった

でもどうしても。いいよと言いたかった

とゆうよりその瞬間私の頭にはいいよその言葉しかなかった

そしてした。

朝が来るま


いや

次の日の昼間まで

あいつも私も無断欠席した。

そっから私はたまにあいつの授業が入ってない時間

授業をサボって美術室へ行った

あいにく私は頭が良かった。

なので先生に注意を少しされる程度で済んでいた


「ねえ。先生。彼女とは最近どうなの?」

「んー、向こうが俺に夢中なのはは知ってる。」

「ふーん。」

「嫉妬した?」

「そうでもない」

「だろうね」

「なんで?」

「沢橋さんだから」

「そっか。」


私はいつのまにか体だけの女になっていた

なのにどんどん私は勘違いして行った

話してる時もSEXも気持ちよかった

そんな時街で1人で歩いてると

星野が誰かと楽しそうに電話していた

きっと、いや、あいつとだろう

その時の自分が悪魔のようだった

お前の隣にいる男と私はSEXしたんだぞ

その男のチンポしゃぶったんだぞ

そんな自分がその時は誇らしかった

馬鹿みたいに誇らしかった


「ねぇ。まつりぃ。昨日大通り歩いてなかった?」

「あぁ、うん。いた」

「やっぱ、あれまつりかぁ!」

「私は気づかなかったわ。」

「話しかければよかったなぁ。」

「そうだね。あ、先生とはどうなの?」

「すっごい順調だよ!」

「そっか。」


少しの罪悪感もなかった

逆に気持ちよくて気持ちよくてたまらなかった

この時点で私はもう先生に夢中だった

遊びだとわかっていたのに

そんな事が数ヶ月続きもう春休みに入る1ヶ月前

急にあいつに呼び出された


「あぁ、来たんだ、」

「呼び出されたからね」

「実はさ。俺移動するんだよね」

「え?」

「まぁ、他の生徒に好かれてないし当たり前だけどね」

「そうなんだ」

「寂しい?」

「そんなかな。先生は?」

「俺もそんな。」


それはお互いが孤独は嫌だ。

そう言ってるのが分かる言葉だった

でも、絶対寂しいなんて言わない

言ってしまったら私達ではないから


「え?じゃあ星野は?」

「あぁ。言ったら泣いてた。」

「別れんの?」

「んー、まぁな」

「なんで?」

「いやぁ。俺正直好きじゃないし、」

「あぁ。そっか」

「お前。どうする?俺と連絡先交換する?」

「ううん。いいや。」

「そっか、」

「てか今まで交換してなかったのが不思議。」

「ほんとな。」

「でも家知ってるよ?いいん?」

「移動で遠いから引っ越す」

「あぁ、そっか。」

「あと、1ヶ月…。あるしね、」

「そうだね。」


そっから私とあいつは1ヶ月間口をきかなかった

そして春休みを迎え当たり前のように高3になった

そして当たり前のようにあいつはいなかった

星野は切り替えが早いのか知らないがすぐ他の男がいた

なぜか私はあいつがいない事に不安も不信感もなかった

そして離任式が来る

その日星野は学校をサボった

まぁ、そうだろう。

元カレが来るんだもんな

私の場合セフレ…そっちのタチ悪い気がするが

そもそもあいつが来るだろうか。

きっと怖気付いてこないだろうと思った

でも来た、

そうか私とあいつは似た者同士…。

久しぶりに実感…いや。その言葉を思い出した

舞台の上であいつが喋る


「1年間でしたがありがとうございました。素晴らしい学校でほんとに

僕は幸せでした。この学校の名前を聞くと皆さんの声を思い出します」


嘘をペラペラ喋るあいつを眺めながらマスクの下でそっと笑った

さすがだなぁ、と思いつつ

この学校の名前を聞いて1番に思い出すのは私だろう

なんて思っていた。

そして離任式が終わった

もう帰ろう。下駄箱へ向かった

帰りたくない家に向かうために靴を履き替えた

すると職員室の窓からあいつ声が聞こえた

職員室をみると

他の教員と話しをするあいつの背中が見えた

茶色くて少しシワのあるジャケットを羽織ったその背中は

私に、なにかを語りかけてるようだった

私はいつまであの背中を覚えていられるだろうか。

早く忘れてしまいたい…。いや忘れたくない

すごく矛盾した気持ちが頭を回った

この1年私は処女を無くし経験を得た。

うん。。。よかったんだろう。

きっと私は孤独を感じるだび

その背中を思い出すのだろう



完結





最後まで読んでくれてありがとうございます。

少しこーゆうドロドロ憧れちゃったりして書いて見ました

文章変だったりするところあったかもしれないですか

読んでくれてほんとにありがとうございます!

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