ティアマト戦
"粛清の間"ボスがいる扉の前で皆んなで一息とステータス管理をしていた。
『いよいよっすね〜』 『連戦になりますし気を張りましょう!』 『アイテムは考えて使おう!蘇生アイテムは大事に持ってHP、MP回復アイテムは各自の状況判断で!』 『ボスは相当デカイらしいから攻撃と攻撃の隙を狙っ行きましょう』
ギルドメンバーのチャットでボス戦での立ち回り方などの最終チェックを済ませて心の中で俺は「いざ行かん!」と唱えた…。
皆の準備が整い重く大きな扉を開けた、扉の奥からは『ゴーー……ゴーー……』といびきにも似た唸り声が響き渡る。そこには二つ首の黒くて大きな獅子だった。
待ち構えてる間は寝ているようだ、そこで俺はチャット内で
『部屋に入ってるけど襲ってこない見たいなので3カウントで一斉にかかりましょう!!行きますよ、3…2…1…!!!』
1カウントの時点で皆で一斉に飛び掛かり、当たり前だがティアマトは起き反撃をして来た。
「っち…流石に手強いな…アイテムの減りも遅くないしそろそろ決めたいな…」
戦いが拮抗していたが魔法担当の"サイコメイジさん"と"生足ぺろぺろさん"が特大魔法の詠唱を始め回復担当のフルーツポンチさんが支援魔法を唱え始めた。
特大魔法とは魔法使い職を極めた人が得られる技で人それぞれ特色が出るのである。
2人が今唱えているのは"シューティングスター"という無属性特大魔法、特大魔法は強力だがシューティングスターは自分のMPを全て使う上に残りのMPの残量で威力とヒット数が変わるため出来れば限界までMPがある状態が望ましいが今ここで使うのはベストだと判断した俺を含め前衛の6人でティアマトを抑え込みつつダメージも稼ぎまず最初に詠唱を終えたのは回復担当のフルーツポンチさんだった。
『悠久の時よ我に憎悪ある物に永劫の時を、タイムストップ!!!!!!』
「よっしゃないす!!」
敵が止まっている間に前衛の皆は残り僅かのMPを使いそれぞれ技をパナした。
『無影斬空翔!!!!』『ワイルドアックス!!!』『インフィニットツインブロー!!!』『冥空!!!』『プリズムコフィン!!!』『大牙!!!』
それぞれ自分の覚えてる奥義を叩き込みタイムストップが切れたその時にベストなタイミングで 『星見の夜明けに大地を照らし、我らの敵を穿ちたもう、シューティングスタァァァァ!!』×2
一瞬光り画面上は大爆発が起き驚異の250コンボ?!
「っしゃぁぁあおらぁあ、いったろ!?」
『ぐおぉぉぉ……』と鳴きティアマトを沈めたのであった。
『かぁぁぁ…しんどかったっすねぇ…w』『そうですねぇ…もう寝たいです…w』『でもあと2回も…ここまで来ると笑えますねw』と冗談を交えつつひと段落したが"審判の迷宮"に入る前と比べて見たらレベルは皆70オーバーだが持ってきたアイテムは半分以上使ってしまっていた…。
「ここから先はさらに厳しくなるんだろうなぁ…」
そうぼやきまた各自でスタータス管理をし次戦に臨もうと心の準備を整えたのだった。
ご視聴ありがとうございました!
いよいよストーリーは佳境といったところでしょうか!
次回もお楽しみに!