粛清の間
コンビニ弁当を食べ終えゲームを再開しようとコントローラーを手に取ろうとした時また異常な熱を発していたのだ
「?!え、コントローラーから?どんなゲームなやってたってコントローラーから熱が出るなんて…あり得るのか…?」
本体の熱で画面フリーズならまだしも謎のレベル急上昇などに少し違和感を持ち出し一旦手を止め携帯を手に取りネット上のPFOまとめサイトをのぞいて見ることにした。
「俺みたいに訳のわからんことが起きてる人はいないのか?…んー、画面フリーズは、ちょくちょく見かけるな…他には……ないな…」
こう言う時に友人に聞いてみようと思うのだろうが中学の時から部活そっちのけ遊びそっちのけでゲーム三昧をしていた俺にはPFOをやってる友人はおろか連絡する相手すらいなかったのだ…。
一息「はぁ~ ~…」と大きな溜息をつき恐る恐る先程まで熱を発していたコントローラーに手を伸ばし熱が冷めていることを確認しゲームを再開する事にした。
同時刻ギルド内ではいよいよラスボスに挑戦してみないか、と論議が交わされていた。
『そろそろいけるんじゃね?』
『でも私の知り合い達が1回ラスダン行ったらしいんだけどラスボスに行く前にかなりアイテム使っちゃうっぽいよ?』
『噂だとラスボスはかなり鬼〇らしい…www』
そこで俺は一言発した。
『某ゲーム(バーチャル)で死んだら現実でも死ぬわけじゃないし1回行ってみて負けたとしてもコツとどこでアイテム使うべきか判断できるようになるんじゃないですか?』そう飄々(ひょうひょう)といって一同が"まぁchaserさんがそう言うなら~" 、"チェイサーさんがいれば勝てそうだしね"と言い、俺はゲーム廃人だから人一倍ゲーム内の動き方や戦い方に関しては呑み込みと浸透が早い。
そうしてラストダンジョン"審判の迷宮"についた。
ダンジョン内の敵は外よりもずっと強く体感的に敵とのエンカウントスパン間隔が短い気がした。
「こりゃアイテムも減るわな…クハッw」
ここから先もっと強い敵が待ち構えていると思うとニヤリと笑みが溢れてしてしまった、敵が強ければ強いほど熱くなってしまうのはゲーマーの性であろう。
ラストダンジョン内ももう折り返し地点には達しただろうか、敵は相変わらず強くギルドの皆んなも疲弊して来てるのだろうか、少し動きが鈍くなって来ている気がする。
『大丈夫ですか?もう夜も遅いですから一旦出ますか?』
とグループチャットで一言発すると全員一致で
『まだ大丈夫ですよ!!』
「一般の学生や働いたる人だとこの時間はきついんだろうな…」
と思いはするが自分には関係ない、だって俺はゲーム廃人で実質ニートなのだから。
胸を張って言えることではないが心の中でそう思ったのであった。
そうこうしてる間に"粛清の間"に着いた、ラスボスに辿り着くには長い迷宮を彷徨い二度のボス戦を経てラスボスに挑戦できるのであった。
第一のボス戦"粛清の間"ここにはティアマトという巨大モンスターが待ち受けているらしい。
あえてまとめサイトでティアマトのスクリーンショットを見なかったのは楽しみの1つだからである。
いよちよラスボス戦に繋がる為の第一戦が始まろうとしていた。|
ご視聴ありがとうございました!
今回はボス戦が始まろうというところで切り上げました!
展開を考えるのは難しいですね…
次回5話はいよいよボス戦が始まります!