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予想外と不穏な夢

どうも、おまたせしました。

今回は一週間という間にまにあいました。


いつもこうだといいのですが、なんせ仕事しながら休みもカキカキしてるので、いささか疲れます。

あ、でも頑張りますよ、ハイ!

見ていただけるだけで嬉しいですから!


それでは本編どうぞ

【      ☆      】


「なるほどね……」


 某所にて、現神は座り直して、目の前で跪くメイを蔑んだ目で見降ろす。


「で、君は意気揚々と行った上に、やられて帰ってきたと?」


「くっ……何度も言うんじゃねぇ!」


「何度も言うな? それは僕のセリフでもあるよメイ……君はいつも猪突猛進、少しは相手の実力を確かめてからデュエルを挑むべきだ」


「けっ……偉そうに」


 これでは当分生意気な口は聞けないな、とメイは思いつつ、言い訳を考える。


「だいたい、最後に出たあの召喚札……あれが何よりの原因だ! あれがなけりゃ、俺様は勝ってたんだ」


「確かに、そうだね……あの召喚札、厄介だ」


 メイは意外そうな顔をする。

 自分の意見を肯定されたのもそうだが、何よりも現神が『厄介』というワードを口にしたことに疑問を持った。

 つまりは、こういうことになる。


「あの召喚札、現神であるあんたが作り出したんじゃねぇのか?」


 そう、存在しない札。

 唯一現神が対抗できうるかわからない召喚札。

 現神はこう続ける。


「僕は君たちロスト以外にコスト10以上の札を与えたことはない……コスト10以上の札が一般に出回れば、ロストの存在意義も、環境粛清機関の意味合いもなくなってしまうからね……」


「じゃあ、あの召喚札は……魔海王スペルシードラスってのは一体、なんなんだよ」


「わからない……」


「わからないだぁ? 現神であるあんたがわからねぇのに、あんな奴ら野放しにしておいていいのかよ!」


 現神は思慮する。

 深く頬杖つき、座ったまま考え込む。

 こちら側の規定に乗っ取って作られていないということは、現神の手が及ばない札ということだ。

 まだあの一枚だけだからいいが……あんなものの複製が出回れば、簡単にこの世界の環境バランスが崩れてしまうのは時間の問題だ。


「一体……どうすれば……」


「ひっひっひ……お困りですか、現神様?」


 魔法陣から一人の身長が小さく、鼻が長い男が召喚されてくる。

 そいつの声が聞こえるなり、メイは現神の前にも関わらず何事もなかったようにスッと立ち上がった。

 そして、舌打ちする。


「おやおや、メイさん? もしかして、何かやらかしてしまったのですかぁ?」


 どうやら跪く姿を見逃さなかったのか、その男は、メイを見てニヤニヤと見つめる。

 こめかみから血管を浮きだたせたメイが、その大きな目を見て、思わず脚を振り上げた。


「ひぃ!」


「メイ、ロスト同士での争いは慎め!」


 振り上げられた脚は、男の目の前でドズンと炸裂する。

 ヒビが入った地面を見下ろしながら、メイは現神に対して背中を向けた。


「まて、メイ! どこへ行くんだ!」


「俺様の報告は以上だ……そいつとは死んでも一緒にいたくないんでな」


 眼光を鋭くして、まだ怒りを露わにしているメイは、魔法陣へと乗ると、どこかへ転送されていった。

 現神は、ため息をつく。

 怒る理由をだいたい理解している現神にとっては、間にいるだけで疲れてくるようだ。


「それで、君も何の用だい? ロストナンバー3、ゴブリンのガブン」


「はっ……あぁいえ、別に用があったわけではないんですがね、ひひっひっひ……」


 ガブンという小さい小人男はこう言った。


「このわたくしが、その案件について解決してさしあげましょうか?」





【       ☆       】




 ここは……。


 赤い月。

 真っ暗の森の中、その光が俺を照らしている。

 ぽつんと立ち尽くす俺に、音だけが微かに響いていた。


 ドクン……ドクン……。


 何かが蠢いている。

 なんだ、あれは……。

 その何かが通り過ぎるたびに、木々が枯れていき、呑み込まれていく。

 それはまるで、蠢く物が生命を啜り飲んでいるかのようだ。


 ドクン…………ドクン……………。


 その脈動にも似た音は、だんだんと小さくなっていく。

 連れて、周りに生えていた草花も、枯れ切り、辺りを覆うように蠢く何かで満たされていた。

 そのてっぺん。

 人らしき姿が、もがく人間を掴んでいる。


「ぐっ……え゛っ……あ゛……あ、お゛」


 ビクッビクッと、もがく人間は身体を振るわせている。

 そして、だんだんと動かなくなっていく。

 俺はその一部始終を、瞳孔が揺れながらも見ていた。

 脈動が低く、どんどん遅くなっていく。


「ふぅぅぅぅぅぅぅ……」


 力の抜けたようなため息。

 俺はそれを見ながら、震えていた。

 今のは、恐らく肺の器官が機能しなくなり、空気だけが勝手に口から抜けていく音。

 その風船から空気が静かに抜けるような音で俺は察した。


 あの掴まれていた人間は、死んだんだと。


「アハっ……」


 てっぺんの人の姿をしたそいつは、赤い月の影に、はっきりと笑顔を作った。

 そのシルエットは、まさに狂気。

 だが、それよりも俺は、その笑った声に絶句していた。


「どうして……どうしてだよ」


 その人の姿をした者が、こっちに向かって掴んでいた死体を放り投げる。

 ドサリと落とされたそれは、地面に当たったところが悪かったのか、腕の辺りから変な曲がり方をして顔だけこちらにゴロンと。

 そして、その顔と目が合った。


――――その顔は、間違いなくウィズだった。


「うわっ……うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」






















「……っは!」


 俺は、全身をビクッと震わせて、目を開ける。

 ……夢?

 すぐさま頭を抱える。


「いてぇ……」


 頭痛がひどい。

 確か、俺は亜紀に驚かされた後……。


「あぁそっか、バッタリ倒れちまったんだっけな……」


 ぴちょん。

 上から水滴が一つ鼻に落ちる。

 俺はそれを手で拭いながら、上を見上げる。

 どこかの洞窟。

 その中にある小さい泉か何かだろうか。

 俺はその場所で、まるで半身浴のように泉へ浸かっている状態にあった。


「ふぅ……」


 なんだろう、温泉みたいに気持ちいい。

 そういえばこの世界に来て、ウィズとかマスティマに水を浴びさせてもらったことはあったが、風呂に入ったことはなかったな。

 久しぶりの感覚だ。


「風呂って、こんなに気持ちよかったっけ……」


 こう力んでた身体が心地よくなると、何かに寄りかかりたくなる。

 俺は左右に身体を揺らしながら、何やら柔らかいものに頬が当たったのを確認すると、俺はその柔らかいものに身を寄せた。

 これぞ至福。

 一番身体がリラックスできる状態だ。

 だけどなんだろうか。

 この感触、初めてじゃない。

 例えるなら……そう、ノミを取ってもらっている時によくこんな感触を……。


「っ!!?」


「あ、喜野君、おはよ!」


 向こうの方から、亜紀がやってくる。

 しかし、俺はもう何も考えられずにいた。

 なぜって?

 隣に横になっているのは、服を着ていないウィズなのだ。

 俺はすぐさまその泉から飛びあがる。


「……喜野君? どうしたの?」


「お、おお、おおおおお前!! どうして俺もここへ入れた!」


「え? 入れたって……そりゃひどく傷がいっぱいあったから……」


「そういう意味じゃねぇ! なんでウィズと一緒になんだって言ってんだ!!」


 亜紀が考えること、三秒。


「あっ……!!」


 思わず自分がしたことにボンと顔を真っ赤にする亜紀。

 そして慌てたように、持っていたツボのような物を落として割ってしまった。


「と、とりあえずウィズが目を覚ますまで、俺は出口で待ってる!」


「あ、待って喜野君!」


 そう言って俺は走り出す。

 亜紀の言うことなんて聞かず、洞穴へ。

 しかし、俺にとって初めてみた女の裸だ。

 走ってる間も全然頭から離れることはなかった。

 というか……俺の身体が猫で小さいせいか、ウィズの身体は未熟で細くても、なぜか大きく見えて…………。

 俺は、少しだけ思ってしまった。


 ウィズって、案外綺麗な身体してるんだなって。


 


……大丈夫かな、これ(;・∀・)


た、たまにいいじゃないですか!

ただでさえ毎度キャラクターが傷つくわけですから、またにその一線からそれても……。


そ、それではまた次の更新で!(;_;)/~~~

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