ピピットの町
「お前らそこで止まれ」
はい、どうもユウジです
今俺達はやっとピピットの町についたところです
八重樫さんもどうやら空気をよんでくれているのか
黙って待っててくれています
これは俺に対応しろということなんでしょう
そう察し門番に話しかける
「すいません俺達は旅の者で、この町に入りたいのですが身分証などがないもので」
「そうか、ならば銅貨3枚を通行料として支払え」
銅貨3枚か・・・リアネさんから渡してもらったのは確か・・・
20枚しかないな、二人で6枚か
「では、こちらに銅貨6枚ですよろしくお願いします」
「確かに受け取った、ピピットの町へようこそ旅の人」
銅貨を受け取るとニカッと笑顔をみせてくれた
「話がついたんならいこうぜオタ男」
すたすたと歩いていく八重樫さん
歩きながら八重樫さんが喋りだす
「そういやよ、お前オタ何だったらこういう異世界?わけわかんねー世界の事とか詳しくねーのかよ?」
「確かにゲームとかよくやったりするけど、さすがにここの世界がどんなのかまではわからないよ」
「んじゃ、町にきたけどどーすんだよ?」
そう、そこだよねまずは宿を確保したいんだけど
さきだつものがなければって事でギルドで冒険者登録をしたいんだよな、お金大事
「お金も必要だと思うから、まずはギルドに行けばいいと思うんだけど」
「あの馬鹿力も言ってたギルドかそこで町に自由に出入りできる身分証みたいなの作らなきゃいけねーのか」
「そうそう、だから冒険者登録を先に済ませよう」
たり~なぁ~とブツブツ文句を言いつつ結構真面目に考えてるんだね八重樫さん
と微笑しつつ見てると
「ニヤニヤ気持ち悪ぃんだよ」ドゴォ
おぅふお腹にいいのもらっちゃった
と遊んでいる間に何やらでかい建物に遭遇、上を見ると【冒険者ギルドピピット支部】
凄いわかりやすいね、とにかくまずは入ってみよう
様子を見ながら中に入ってみると
結構な人がいらっしゃる奥に受付らしきお姉さんがいるのでそちらに近づく
何かめっちゃみられてるけど気にしないきっと服装のせいだな、わかってますとも
「すいません、こちらで冒険者登録をしたいのですが」
「冒険者ギルドピピット支部へようこそ、冒険者登録ですね手数料として銅貨5枚かかりますがよろしいでしょうか?」
「あ、はいとりあえず10枚渡しますので隣にいる彼女と一緒に登録お願いします」
「確かに承りました、お名前と職業・得意な特技・技能など簡単に記入のほどよろしくお願いします」
さらさらと何でできているかわからない紙に記入する
もちろん八重樫さんも黙って横で記入
「ではこちらのギルドカードにお手をかざして下さい」
受付嬢が青いカードを2枚出してきたので言うとおりに手をかざす
すると少し光り青いカードに何だかわからないミミズのような文字?が出てきた
「ではこれで登録は終了です、今後はピピットの町での身分はギルドで保証されます」
10分もかかってないんじゃないかな登録するのに
「ユーマさん達はFランクからのスタートですのでお早く依頼を済ませた方が良いと思います」
「Fランクっつーとよぉ、一番上がAランクとかになるのか?」
黙ってた八重樫さんが口を開いたぞ、確かにそこは気になる
「いえ、一番上はSSSランクとなっていますがその位置にいらっしゃる方はごく僅かです」
「となるとSSS SS S A B C D E Fになるのかな?ギルドランクって」
「はい、ギルドランクは依頼をこなせば徐々にあがっていきますので死なないように頑張って下さい!」
凄い笑顔だ笑顔で死なないでとか何かこわすぎる
「えっと、それじゃああの紙が貼り付けてあるところで選んでくればいいんですかね?」
「自分にあった依頼を見つけて相談していただくと条件が合えばこちらで受理させてもらいます」
「わかりました、色々とありがとうございます」
「頑張って下さいね」
八重樫さんに声をかけようとしたらもういないぞ
あぁ、依頼掲示板の前で凄い睨んでる掲示板にガンつけてるよ
「何か良いのある?八重樫さん」
「おう、これはどーよ?オーク3体の討伐銅貨20枚タリーナ平原にて」
いきなりオークですか、ここは薬草採取とかそういうのでいきませんかね?
戦闘はまだはやいと思うんですよ
「えっと薬草採取とかどうですかね?このフエルナ草10個で銅貨10枚ってやつですけど」
「男なら討伐しかねーだろ、と言いたいとこだがアタシ達がここでどれだけやれるか確認しないとな」
そうだよそうだよ、ここは安全策でまずは地道にね
「よし、決めたぞ!このゴブリン5体の討伐にするか!銅貨10枚だし丁度いいだろう」
何が丁度いいんですかね顔から汗が出る
ファイアファイアファイアの練習しないと死んだらお終いだ
それより止めないと
「あ、八重樫さん・・・」
「このゴブリンの討伐で頼むわ」
「確かに受理しました」
俺が考えている間にもう受理されちゃってるよ
「期日は決まっていませんので、倒した証拠としてゴブリンの牙をこちらまでお持ち下さい」
「了解っと」
ニコニコしながら八重樫さんが俺の所に歩いてきた
「んじゃ魔法よろしくオタ男、アタシがゴブリンの足止めすっからよ」
あらやだ男らしいでもワタクシビビりなんですのよご考慮していらっしゃるのかしら?
「あ、うんよろしくお願いします」
オタ特有の咄嗟の返答はうまくできない子なので了承してしまった
あぁ、ゴブリンね頑張りましょう