白の世界
「おら!起きろコラ!」
急に体に痛みがはしったと感じ、自分の意識が覚醒しだした
「痛い!痛い!誰だ!」
「さっさと起きろこのオタ男が!」
クラスメイトの八重樫さんだった
教室では不良と言われている女の子だ
彼女に気をとられていて気づかなかったが
周囲を見渡すと白しかない
ずっと遠くまで見渡せるが何もない 白一色だ
「ここはどこなんだよ!くそが!」
八重樫さんが俺にむかって叫ぶ
「そ、それは俺もよくわからないよ・・・」
「気味が悪りぃところだ・・・」
二人して困惑していた時 突然声が聞こえてきた
(やぁやぁ、ごきげんようワタシが神です・・・なんちゃって)
・・・
・・・
・・・
「へ?」思わず口から馬鹿みたいな声がでた
「誰だてめぇはよぉ!姿みせろ!元凶はてめぇだろ!?」
(はて、元凶と言われましても・・・巻き込まれたのはあなたですし・・・)
「どういうこった!?」
(いえいえ、彼だけを召喚しようと思っていたんですが少し手違いが生じたようですね)
俺だけ?何の事だ・・・まさかこれが噂に聞く異世界召喚なのか?ま・・・まさかね
(その異世界召喚何ですよ、ここは言うなれば中継地点と言えばいいのですかね)
「うぇ!?心読まれた!?」
「異世界召喚だぁ!?わかるように説明しろや!」
八重樫さんは大変ご立腹の様子、凄い恐い顔してる
(ふむ、まぁいいでしょう二人ともよく聞いて下さいそして手伝って下さい)
「な、何をですか?」
「・・・」
(実は少し危機に晒されている世界があるのですがその世界を正常な状態に戻してもらえませんかね?)
「そ、そんなの俺達にできるわけないだろ!スケールでかすぎだよ!」
「仮にてめぇが神だとしてだ!どうみても普通の人間のあたし達には何もできないと思うがな!」
(いえいえ、普通の人間でなくなればそれなりにはできるかと考えております)
どう考えても危険な事させられそうな予感しかしない・・・平穏にギャルゲとかやってたいのに
(というわけでですね、あなた達に少しの力を授けてパパっと異世界に送っちゃいます)
「えぇ!?いきなりすぎでしょ!」
「人の話きけコラァ!」
(大丈夫です、ガイドはつけさせてもらいますので。わからなければその方にでもお聞き下さい)
(いいですか?向こうの世界にはいくつかの邪神の欠片がありますのでそれを破壊して下さい)
(そうすれば、再び平和な世界になるでしょう・・・その数は)
と話の途中でいきなり視界がぶれた
気がつくと森の中に二人して立っていた
「え?あの!神様!説明途中でしたよ!どうすんのこれ!」
「あああああ!!!何なんだよこれはよぉ!!」
唐突すぎる展開に二人してついていけていない時
こちらに近づく人影が
人影が?
うさぎの顔にタキシードの化け物が現れた
「どうもお初にお目にかかります私ラビットマンと申します以後お見知りおきを」