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作者: 睦月いろは

これは、かくれんぼが好きな妹をもった少女の話です。

この姉妹、幼い時にはよく友達と近くの河原でかくれんぼをしていたようですよ。

私も幼い頃は公園で友達と遊んだものです。

私には五つ下の妹がいる。甘えん坊で、よく私の後ろについてくる。でも私が振り返ると、素早く死角になるところに隠れてしまう。かくれんぼが好きな妹は、年の割に隠れるのが上手だ。なので構って欲しくなると後ろをついてきて、振り返ったタイミングで隠れる。そして私が探しにくるのを待っているのだ。

だが、最近は私も忙しくなり、徐々に妹の相手をしてあげることができなくなった。それでも妹はいつものように私の後ろをついてきて、振り返ると隠れてしまう。その度に私は探すのだが、いつも見つけられない。どこを探しても絶対に見つからないのだ。私が諦めてしばらくすると、またうしろをついてくる。

妹はどこで身につけたのかわからないが、とても器用に隠れる。うしろを歩いているはずの妹を鏡越しに見ようとしても絶対に私の目には映らない。

今日も妹は私のうしろでかくれんぼをしようと無言でせがんでくる。

怖くないですか?

まあ、そうでしょうね。

でも彼女の妹はいつも隠れているので食事の時も寝るときも姿を現さないのです。

そう考えてみると少し、怖くありませんか?

雨の日に河原へ行く際は、お気をつけてくださいね。

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