〜風の贈り物〜海へ行く仲良し四人組
仲良し四人組、風野 南海 疾風高校の一年で十六歳。女の子らしい黒髪のショートヘアー。みんなと遊ぶ、はしゃぐが大好きな元気な子。未だに恋の意味が分からない超ドン感。
大原 健人 疾風高校の一年で十六歳。黒髪のイマドキのモテ髪。そしてイケメン。遊ぶ、はしゃぐが一番。もっそい照れ屋で、南海のことを友達以上の想い。
網乃 巫 疾風高校の一年で十六歳。茶色のロングヘアー。遊ぶことが好き。将汰のことを気にしている。
上崎 将汰 疾風高校の一年で十六歳。金髪の男ヘアー。平凡に暮らすことが好きらしい。
仲良し四人組は、「疾風高等学校」に入学して…休日の日。
「疾風高等学校」の門の前で、南海達は今日何処へ行くか決めていた。
「みんな!今日どこ行こっか?!」と南海。
「ハイ!あたし! 海行きたい!」と巫。
「おぉ!いいかもな!」と将太。
「そんなの決まってる! 行くか!」と健人。
「うん!行こう! 海へGOー!!」
南海はいい、四人は早速海へと向かった。走る足は風のように素早かった。
…海の音、眩しい日差し。広大な海へやってきましたー!!
たどり着いた先には、小さな子供達が楽しそうに砂辺で遊んでいた。
「わぁ〜綺麗だね海!」と南海。
「スゲー気持ちいい〜!」と健人。
巫は海を眺めながら、楽しそうに言ってきた。
「ねぇ!みんなで水かけ合いっこしない!?」
「おおーいいな!」
将太は笑みをこぼしながら言った。
「いくぜ!」と健人。
「おう!」と南海。
二人は、もうスピードではしゃぎながら海へと入っていった。
それを見ていた巫も将太も入っていった。
「うわぁっ ! 冷たい!」と南海。
「南海…いくぜ!」
健人は南海の隙を狙い、水をかけた。
もろ顔面に水をかけられた南海。潮臭い。
「やったなぁ〜! 健人!覚悟!」
南海も水をかけ返す。健人よりも倍以上返した。
「うわっ!…この! やるじゃねーか‥よっ!」
健人は水をかわそうとしたが、駄目だった。顔面にもろくらった。
「こっちもいくぜ!健人!」
将太も健人の隙を狙い…見事顔面に命中した。
「よっしゃ!やりぃっ!」
将太は嬉しさのあまり笑みをこぼす。…が、油断をしていた。
健人は俺の目の前にいて…俺の顏の前に…
水の壁が襲いかかり…
バシャンッ…!!
身動き出来ず、顔面にもろヒットした。
「よっしゃー!将太油断すんなよ!」
鼻に、目に…水が入ったこと間違いなしだ。健人は満面の笑みを浮かべた。
二人の姿に、南海と巫は面白くて笑った。
「あははっ! 将太もろくらってるよ〜!」
その場ではしゃぐ南海。
「面白い〜ウケる〜!」
巫も同じように笑った。
「二人笑うなよ…うげっまずっ!」
将太は、びしょびしょの顏で言った。潮がもろしょっぱい。口にも入っていたのだ。
「俺だってな!二発も顔面にくらったんだぜ!」と健人。
「健人がかけてきたから、あたし、倍以上返してやったもんね!へっへ〜(笑)」
南海は、健人の方を向き言った。
「南海! …かっらかったなっ!!」
頬が赤くなる。水をかけたが、南海の運動神経でほほいっのほい!でかわせた。
「当たってないよ〜健人! あたしもいくよ!」
南海も水をかけるが、健人はそれを見極めたのか、すんなりとかわせた。
「ふん!っ あたってねーよ南海!」
笑みを浮かべる健人。
その言葉に南海は…
「…いくったらいくよ!!」
二人は、時間を忘れ、長い時間顔面狙いで争っていった。
一方、巫と将太は砂辺に上がり、南海と健人を見ていた。
争っている姿は、太陽の日差しで輝いていた。
突然、将太が口を開いた。
「なぁ」
巫は将太の方に顔を向け、
「何?将太」
「健人ってさぁ、南海の事好きなんだよな?」
なんだこの人は…。突然何を言い出すんだ。…
巫は自分の手を胸に当てる。
なんで?…あたし、ドキドキしてるんだろう?……
「うん…そうみたい。見れば分かるもんね…」
心臓の音を手で抑えながら言った。
「かわいそうだよなぁ〜健人のやつ。南海はどれだけドン感なんだって話だよな」
「…うん……南海はいつ気づくのかなぁ」
巫は、南海と健人を見て言った。その声は、海の潮風で消されていく…。
心臓の音は少しずつ収まっていった。
「おーい!二人!」と南海。
その声に気づく二人。
「あっ!ごめん! 行くから!」と巫。
巫は立ち上がり、砂辺にある、貝のカケラや細かい小さな石。
踏むと痛いと思うものも砂辺にはある。
巫はそれを忘れたように…走って行った。
「将太もはやく来いよ!」
健人は言った。
四人は、水かけ合いっこや、泳ぎの競争をしたりした。
時間は過ぎていき…夕方。
「楽しかったねぇ〜!またみんなで行こうよ!」
南海はみんなの前に出て、言った。
「そんことあたりめーだろ!」
健人は言った。
「うん!行こう行こう!」
巫は南海の傍に駆け寄り、言った。
「おう!また行こうな!」
将太は笑みを溢しながら言った。
微笑みながら海の波音ともに四人は帰って行った。
短編小説、三作目となりました!
*本文にて〜
「疾風高等学校」とは・・・?と疑問に思った人はいるでしょうが、短編小説なので省略しておきました。 説明が長いので; この、「風の贈り物」は長編から作れており、学校の説明などは、長編小説に載っています。なのでご安心を・・?
この更新はまだ先になりそうなので、どうぞお楽しみにしてて下さい!☆