第一話
初投稿です。
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ここはどこだろう?
気が付けば、真っ白な空間に自分ひとりだけが立っている。直前まで何をしていたか思い出せない。
夢の中なのだろうか、なんだか違う気もする。
「誰かいませんかー!」
「ここにいるぞ」
「!?」
試しに叫んでみると、後ろから返事があった。
振り向いてみると私より少し大きな光の玉が浮かんでいた。
「貴方は誰?それと、ここはどこですか?」
「我は神で、ここは我の領域だ。貴様をここに呼んだのは、異世界へと転生させるためだ」
異世界?転生?もしや私は死んでしまったのだろうか。
「私、死んだんですか?」
「でなければここには呼べん。ちなみに死因は女に刺されていたな」
思い出してきた。あかねちゃんとデート中に美樹ちゃんと鉢合わせて修羅場になり、さらに芳香さんがやってきて刺されたんだった。さすがに5股は不味かったか・・・
「あと、なんでわたしなんです?」
「貴様だけというわけではないのだがな。魂の強度の問題で一定以上の強度がないと渡らせられんのだ」
「なんで転生させるんです?」
「数の調整だ。この世界は、魂が減る機会がなんて滅多になく、それでいて増える一方だからな。時折、魂の減った世界へ送っているのだ。別に魔王を倒せとか、世界を救えなんていう大層な理由はないから安心しろ」
無いのか。少し期待したのだけど、まあ、何もない方が気楽でいいか。
「記憶って引き継がれるんですか?」
「ああ。こちらから転生させる者は全員な。そろそろ時間だ、向こうに送るぞ」
「あ、はい」
なんだかどこかに吸い込まれる感覚が…あ、そういえば送られる異世界がどんな世界なのか
聞いていないな。まあ、いいか。向こうにつけばいやでもわかることだろうし。他にも転生者がいるなら日本の食文化とかもあるのかな。でも、日本人とは限らないか。
そんなことを考えているうちに私の意識は途絶えた。
主人公 天音結城 23歳
大雑把でいい加減な性格の持ち主で百合な女性。
いいと思った女性には、見境なくアプローチをかけていく。
おかげでヤンデレ化した彼女の一人に刺殺される。