第2話
近くに人が来る気配によって、私は目覚めた。
目を開けた瞬間。広がるのは見たことがない天井。
ーーーここは・・・・?
「お目覚めですか?」
反射的に声がした方を見ると、水色の髪をしたメイド(?)さんが立っていた。
ここがどこなのか分からない私がメイドさんを見上げると、私の疑問を察したらしいメイドさんはここがどこなのか教えてくれた。
「ここはマルディン帝国の首都マフードにある王宮です。」
「はぁ。」
「それでは、勇者様。王様との謁見までこの部屋でお待ち下さい。」
「はぁ。分かりました。」
それでは、と言いながら退室して行く彼女を見送り、私は考え事を再開した。
そっかー。王様との謁見かー。
うん。しばらく待っていよう・・・・・・
って違う!!
王様との謁見ってどこの国よ!?
あ、マルディン帝国か。
つーかマルディン帝国って何!?
**少々お見苦しい自問自答が続くため、次に進みましょう**
要するにあれか!異世界トリップ!
いや~、小説とかでよくきくけど実際に自分が体験するなんて!
うーん。そう考えるとこれから楽しみだな♪
「勇者様、謁見の準備が整いました。」
うん。ちょうどいいタイミングだ。早く王様に会って来よう。
メイドさんの後に続き、私は謁見の間に入っていった。
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