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『風の頁』

とりあえず読んでみてください。


夢みてゐた

いつからか

呼ばれることを 


聲を持ちながらも

それを使ふこともなく──


沈黙のなかに 身を沈めてゐた


聲を出せば 

何かが壊れてしまふやうな

そんな── 

気がして

 

靴音が 通り過ぎる

だれも 知らぬはずの

わたしの記憶に ふれながら


それは 忘れられた頁の

角をなぞる 風の指先のやうだった

 

わたしは

世界の片隅に 置かれた手紙


風が その頁を

そつと めくるたびに


わたしは まだ

讀まれることを 夢みてゐた



──遠くで 笑ひ聲がした


その聲は── 

わたしではない わたし


風のなかへ 消えてゆく

かすかな 呼び聲──



読んでくださった方々、ありがとうございました。

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