第481話
俺は学園を襲撃したであろう賊、探索者ランキングの中でも屈指の強さを誇ることで有名なサバンナタイガーとAクラスの教室内で接敵した。
「なんだ?テメェ…逃げたんじゃなかったのか?」
「俺か?いや、元から避難はしてなかったが。」
「ぶ、ブタオか…?逃げ、ろ…」
腹を裂かれ腸が出て致命傷なイジメっ子平民。
だいたい男の遺体は同じように腹が裂かれ長い苦痛に悶えた死に方をしていた。
女性は強姦といったとこか…まさに賊は獣だな。
けど逃げろと言ってきたのは意外だ。
まあ俺じゃあ勝てないどころか犬死にって思われてるだろうしな。
「ブタオ君!助けて!!わたしだけでも!お願い!なんでもするから!助けに来たイジメっ子平民じゃ歯が立たなかったの!応援の皇族家探索者部隊を呼んで!」
なんかいろいろ要求が多いFクラスカーストトップ胸強調あざとい女子。
イジメっ子平民が頑張って戦い時間を稼いでいたのか?意外だな…
って、ある意味増援要請は正解だろうな。
だが要請してももう侍女と俺、幼馴染の皇族の姫しかいないよ。みんな辞めちゃった…
それに誰でもまずは自分が助かりたいだろう。
だから別にそれは不快には思わない。
囮にされないだけ全然マシに思えた。
「あ、あなたは…あのときの…火傷が醜いとわたくしが言った殿方…お、お逃げ下さい…」
覚えていたんか…。
けど助けてほいしという懇願の眼差し…
だが諦めているようにみえる伯爵令嬢金髪ドリル。
まああのときは俺への悪意というより、幼馴染の皇族の姫に敵意を向け言った感じだった。
例えるならただ幼馴染を蔑みたくマウントを取りたいがため何でもいいから身近な持ち物を悪く言ってみた、みたいな感じだ。
だからかそこまで不快には思っていない。
おや?一番隊組長は?一緒じゃないんだ?
皇族家、伯爵家での模擬戦で一番隊組長は伯爵家サイドだったからてっきり護衛というか助けに来てそうなものだが、今はケンカ中か?
まあなにかと縁があるし、さすがにいまから犯されようとしている女生徒を見捨てたりはせんよ。
心配しなさんな。
ってブタオの俺ではクソ雑魚ランキング圏外で不安か…
なら
「俺は皇族家探索者部隊が一人、牢獄のブタオ!
賊を討伐するべく姫様により派遣された。お前を倒すべく皇族家の秘宝、魔導具を持ってして倒してみせる!!!」
取り敢えず秘宝の魔導具のおかげという体にするか。こいつを撃退したら皇族家の名声も高まる。
と、覇王気を使わないよう大声で宣戦した。
うっかり使ったらみんな俺の殺意だけで死んじゃうからね…
気を付けないと。むしろそっちの手加減のほうが何倍も大変(笑)
さて…クソ雑魚ムーブしながらだが、戦いを楽しませてくれよ?サバンナタイガーならぬにゃんこ君。
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