第215話
わたくしは探索者学園Aクラス、伯爵令嬢金髪ドリルですわ。
元新選組一番隊組長様なるコスプレ探索者がわたくしを助けてくださいました!!
な、なんて素敵な御方なんでしょう。
窮地に颯爽と現れ、実力もかなりのものでしたわ!
きっと名の通ったランキング上位の探索者だと思われます。
あ!お、お礼を言わないと!
「あ、あの…ありがとうございました。
お、お名前をお聞きしても?」
「僕は魔女様に英霊召喚されたダンジョンモンスター、一番隊組長だよ。」
え?まだその設定ですの…?
モンスターって?明らかに人間の探索者ですわよね?
いえ、探索者は自身を秘匿する傾向がありますし…
二つ名や、配信するときのハンドルネームかしら…?
コスプレもされてますし。
でもモンスターって自称はちょっと問題ありませんか…?
まあ、詮索は御法度ですからやめておきましょう。
「い、一番隊組長様。この度は本当にありがとうございました。つきましてはお礼をしたく存じます。」
わたくしは深々と頭を下げる。
「気にしないでいいよ。たまたま通りかかっただけだからね。あんな外道が強い道理がある筈も無し!ただ羽虫を払っただけだから本当に気にしなくていいよ。」
な、なんとお優しい。
けど、
「そ、そんなことには参りませんわ!
わたくしとて、落ちぶれているとはいえ貴族の娘。助けてくれた御方にお礼をしないとならば家名に傷がつきますわ。」
「う〜ん、僕はいま修行中の身なんだよね…」
「お願い致しますわ!ぜひ我が伯爵家でお礼をさせて下さいませ!」
わたくしは必死に懇願する。
この御方とのご縁は大切にしたい。
出来たら伯爵家お抱えの探索者とかに…
「ま…
君をこの場にこのままっていうのもアレだしね…
わかったよ。順序が逆になっちゃうけど、魔女様には見識を広めるようにも僕は言われてたから先に現世の勉強からするか…ダンジョンでの鍛錬は後からにするよ…」
「あ、ありがとうございます。嬉しいですわ!」
と、わたくしはなんとかこの一番隊組長様にお礼させてもらえることになりましたわ!
それになにか後付の設定か分からないですが…
素直じゃないとこがお可愛いですの!
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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