第201話
わたしは皇族の姫
侍女を圧倒した武士にランキングを聞いた。
「ランキング?なにかなそれ?」
え?探索者ランキングを知らない?
ランキングを隠してる?
どちらかしら…
あまり聞くのは探索者としてのマナー違反だから止めておくわ。
先ほどの侍女の後ろに回る脚力も…
体を大きく前傾させ、重力を利用して素早く移動する…まるで剣聖ちゃんと同じだわ…。
剣士で間違いない!!
飛苦無を弾き返す気合いも凄かった…
なら侍女は得物の剣すら使われずに完敗ね…
「し、失礼しました…。ちなみにどちらかの貴族にお仕えや、パーティーなどは入っておいでですか?」
さすがにフリーとは思っていないけど、条件次第では皇族家探索者部隊に引抜きたいわ。
「貴族?ってなにかな?今はまだ仕えさせてもらえてないんだ…。今回は自分の力量を、試すよう命を受けて来たんだ。」
貴族を知らない?
なにこの人…
訳わからないわ…
ずっと山籠りでもしていたとかかしら?
「そ、そうでしたか…仕える気が無いならそのおチカラ皇族家で振るいませんか?」
「あ、ごめんね…え、と、僕ある御方にまた召喚してもらったんだ…。未練があってね…それでその御方の命で今回来たんだよ。
そしてその御方には尊い主様がいるんだ。
その主様の役に立てるか今僕見定められているんだよ。」
これほどの強者を無条件で引き入れていない?
なにか欠陥があるのかしら?
病気とか…?
なにかが制御不能とか?
「わ、わかりました…もし、考えが変わりましたらぜひ。好待遇で迎えさせて頂きますので」
「あ、ごめんね…僕その御方の主様にお使え出来ないなら消されるんだ…、まあ消される前に自分で切腹するよ。
その時は自分のチカラの無さを怨みながら逝くよ。って、あ、そろそろいくね。今日はありがとう!
では」
と好青年の武士は頭を下げ足早に去っていく。
「姫様…申し訳ありません…不覚を取りました…」
意気消沈な侍女
「仕方ないわ。世界ランカークラスの強さだったし…けど相手の気迫でまた臆していたわよね?
今日のブタオさんの助言をキチンと受け入れなさい!!いいわね?」
「…はい」
ブタオさんは言ってた。
まずは自分の弱さを知ること。
そして恐怖は克服するものではない、受け入れるものと…
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