第2話
僕は探索者学園でいつも通りイジメられているところに同じ児童養護施設で短い期間一緒に育った幼なじみに助け?られた。
ただ子爵嫡男が放ったファイヤーボールは僕の顔面に直撃し火傷を負い髪は焦げ無くなっていたが…
そしてナンパを断られる子爵嫡男
「そりゃー残念…。まあまたいずれ…皇族の姫さん!」
とあまり敬う様子も無く、手をヒラヒラさせ取り巻き達を連れ退散していった。
僕は相変わらず火傷の痛さにのたうち回っていると
幼なじみの魔術により顔面を次は凍らせられる。
「ぐああああああ!!!!!」
顔面が凍ってるから僕の苦痛の叫びは響かない…
ちなみに僕の幼なじみは皇族の姫らしい。
幼少の頃、児童養護施設に同じくして育ってきた仲だが突然、黒塗りの車や警察車両がたくさん来て幼なじみをお迎えに来たのだ。
実は幼なじみこと皇族の姫は誘拐されてたらしい…
僕が思っていた児童養護施設はただの人身売買の場所だった…。
まあこんな檻みたいな中での生活しかしたことなかったからそれが普通だと思っていた僕。
そして児童養護施設と称した人身売買施設は解体。
別れすら言えず幼なじみと離れ離れになったのだ。
当時は仲は良かったはず…
多分…
ひもじい中僕は食事を分け与えたり、
幼なじみが寒いと言ってきた日には同じ布団で毎日寝ていた。
そのあと僕は別の児童養護施設に入れられそこでもまえにいたとことあまり変わら無い扱いを受け、義務教育の初等部、中等部をギリギリで卒業し今は日本探索者学園の1年16歳だ。
今の日本は日本探索者学園、高等部までが義務教育となり、在学中探索者資格をとり、ランキングをあげるのがメジャーになっている。
国が優秀な探索者がほしいゆえの制度。
だから僕みたいな劣等生でも入学は出来た。
ちなみに退学は出来るが探索者としての適正が有る無しで決まるらしい。
適正があれば高等部3年は義務教育。
みんながみんな探索者を目指してる訳では無いし他の職業もたくさんある。
あるのだが、探索者がいなければ国がダンジョンのスタンピードで滅びてしまうから、まずは義務教育として取り入れ探索者を優遇しあとは自由といった制度だ。
その日本探索者学園入学式の首席挨拶、そこで僕は驚いた…
かつての幼なじみは恐ろしいほど美しくなっていたからだ。
黒髪のロングヘア。
身長も高く胸も成長しスタイル抜群の中、凛とした姿で首席挨拶をしていた。(Gカップ)
ちなみに次席は僕をいじめている子爵嫡男ヤンキーだ。
児童養護施設と言う名の人身売買施設に一緒にいた時は男の子と間違えるほどだったんだけどな…
小汚い、出来の悪い弟みたいな感じて接していたが、まあそりゃー長くいたら女の子って気づき男だと思っていたと正直に伝えたら、ポカポカ叩かれたな…
だから髪でも伸ばして綺麗な女性になり僕を見返すと言った幼なじみの言葉を今でも覚えている。
そして次に驚いたのが首席挨拶の中に、皇族の1人としてまた探索者として日本を引っ張って行きたいと、宣誓していた。
え?
皇族?
あ、だから誘拐されたのか…
はじめて知ったよ…
僕の幼馴染みが皇族の姫君だった件
なんてね。僕はラノベが大好きな厨二病患者だ。
だから才能がなく魔術適正も無い中探索者になれないかといじめにも耐え必死に藻掻いていた。
ちなみに久しぶりって手を振ったがもちろん無視された…
悲しい…
もう僕のことなんてわすれちゃったのかな…
と思っていたが僕がいじめられているのに介入しにきてくれてうれしかった。
僕が探索者を諦められない理由のもう一つは彼女だからだ。
いつか肩を並べて一緒にダンジョン探索を…
「ねえ…あなた、もう退学なさい…」
え?
な、なんで?
久しぶりって本当は言いたいのに彼女が放った氷の魔術により僕の顔面は氷漬けだった…
「あなたが…才能無いのは最近ですが知りました…。いじめられているのも…わたしが毎回こうやって助けれる訳では無いし、つぎはもっと苛烈な報復もあるでしょう…命を落とす前にもう学園から去りなさい…」
と悲痛な目で…
いや僕を見下しながらそう言い、魔術を解いてくれた。
おかげで顔の火傷は重傷ではないものの、傷跡はくっきり残り、髪も焦げて無くなり僕の醜さは更に増した。
そして僕の醜い顔を見るなり、そのまま立ち去る学園首席…僕の幼馴染み…そして皇族の姫…
ああ…僕は覚えられてすらいなかったか…
それどころか生きる希望に見下されて、劣等生ながらも探索者になりたいという夢は潰えた…
生きる希望は既にない…
子爵嫡男にも学園やめるって言っちゃったしな…
幼馴染みが助けに来てくれてまた苛烈にいじめられる可能性があるが退学宣言を取り消してまた頑張ろうと思ったけど…
その幼馴染みに退学しろと言われる始末か…
うん、死のう…
このまま生きていてもこの容姿、体格では一生虐げられるだけだ…
なにもいいことはない…
産まれながらにして…
親ガチャ失敗か…
まあ探索者になる努力もそもそも僕はして来なかった…
なぜなら生活費を稼ぐバイトで手一杯だったから。
義務教育の学費はタダだがそれでも寮費、食料や生活にかかる費用は自腹だから。
生活に苦しいならと国の奨学金制度があるが僕は探索者適正が無いため拒否されていた。
「なんだ…最初から詰んでるじゃんかよ!!」
僕は怒鳴り地面を思いっきり殴る。
殴る
殴る
殴る…
拳が血だらけになった
クソが!
クソが!!
クソが!!!
僕だって好きでこうなった訳では無いのに!
憎い!
憎い!!
憎い!!!
僕の全てを否定するなにもかもが憎い!!!!
だが、だからと言って僕にはなにをするにもチカラが無い…
下手したら小学生低学年いや探索者適正がある幼稚園児にすら負けるだろう…
絶望の中僕は探索者学園の寮から飛び降り自殺したのだった。
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