第175話
僕はのんびりと避難しに探索者学園へと向かった。
何故なら避難所はごった返すからだ。
まあ、当たり前といえば当たり前か…。
ちなみにCランク以下の探索者が避難誘導していた。腕に腕章をつけていたからわかりやすかった。
学園の生徒はほとんどがCランク以下だから大半は避難誘導していることになる。
僕は探索者の資格すら無いから、ただの避難民。
ちなみにこういうダンジョンモンスター絡みの避難は年に1.2回はある。
だから僕も避難は手慣れている。
モンスターと対峙して防衛が義務付けられているのはBランク以上からとなる。
だから剣聖ちゃん、幼馴染みの皇族の姫、お付の侍女は当然避難所にはいない。
僕には戦うチカラがある…
けど僕は戦いたいときに戦う、そう決めている…
一般市民が犠牲になっても…
僕はそういう人間なんだ…。
僕に理不尽を押し付け虐げ続けたこの世界は救うに値しない。
だから傍観者でいると決めている。
モンスターが生存競争を勝つ可能性もあるし、僕は基本的には介入しない。
まあなんでも気分次第だけどね!
確かに人間にもいい人はいる…。
僕みたいなのを友達って言ってくれて…。
それでも…
やはり今まで生きて来た中での人間にされた仕打ちは忘れれないや…
モンスターよりモンスターだからね!人間は!
だから僕は人間とモンスターの争いはただ傍観するだけと決めている。
イジメたほうはすぐ忘れるだろうけど、イジメられた側は一生根に持つ。
だから人間はモンスターを家族に殺されたりしたら、モンスターを一生怨むんだろうな…
けどモンスターにだって会話出来る個体や、群れだってある。
結局どっちもどっち、んでチカラがある方が勝つ。
そして生存競争を生き抜くだけ。
負けたら搾取されるか、滅ぼされるだけ…。
ただそれだけ。
それだけなんだけど…
人間側が滅ぼされたら僕はまた孤独になる。
僕はダンジョンで孤独が一番苦痛なのを知っている。
だから僕に良くしてくれた身近な人達は多分助けてしまうと思う…という都合の良いことを考えながら避難しに呑気に歩いていると
「えっお父様が今1人で戦っているんですか?
すぐ増援を…いえわたしだけでも応援に行きます!行かせて下さい!!」
と、幼馴染みの皇族の姫がなにやら焦り電話で話している…。
探索者はギルドの指示に従わないといけないからね。
今、当主様が1人でモンスターと戦ってるのか…
普段はパーティー戦だけどな…。
今が夜中ということもあり避難が全然進んでないんだろう…
それでギルドは避難を最優先している。
まあ当たり前か!
幼馴染みも父親を助けに行きたいが、持ち場があり動けないって感じか…
ルールって時に残酷だよね。
結局一番助けたい父親の元へいけず、見ず知らずの人を助けるのが義務か…
一体それってなんのためにチカラをつけたんだろうね?
まあそのおかげで、多数の人が避難でき助かるわけだけど。
だから僕は…
チカラには義務が伴うっていうけど…
義務が伴わないチカラを振るおうではないか!
当主様には一飯の恩もあるしね!
僕は避難するのをやめたのだった。
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