第162話
僕は初心者Fランクダンジョン1階層にて死闘のすえ最弱スライムに勝った!!!
ある意味本当に死闘だった(笑)
茶番と思う事なかれ!
なぜなら、みんな僕のチカラに気付いていない。
気付かれずに勝った僕の完全勝利!!
「視聴者もみんなブタオ君応援してたよ!レベル上がった?」
「なんか見てるこちらがドキドキハラハラしました…
あ、すみません、お父様から念話石にて通信が!」
「いってらっしゃいませ姫様。ブタオは調子に乗らず精進なさい。ま、まあ…初討伐はまあ…ほ、褒めてやらなくも…ない…で…す。」
と、剣聖ちゃん、幼馴染みの皇族の姫、お付の侍女が言う。
「レベルはあがらなかったよ…けどみんなありがとう。あ、視聴者の皆様もありがとうございました。」
と僕は頭を深々下げた。
あと侍女お前はさっきからツンデレか?
よく悪態をついてくるクセに!
あ…、それはお互い様か(笑)
けど僕にとっても侍女はなかなかいい奴なのかも知れない。
と、配信はここで終わり。
すると
「ブタオさん…お時間まだありますか?」
と、幼馴染みが僕に言う。
「うん、けどまあちょっとさすがに疲れたから、ダンジョンからは出たいかな。」
うん、演技は精神力めっちゃ使うから!僕演技の素人だし疲れた。
「お父様が…この初心者用講座の生配信をご覧になられてたみたいで、ぜひブタオさんにお会いしてみたいと、御夕食でも如何かと?」
うおー!!
ご飯とかいつぶり?
いや、魔石しかここ100年?いやそれ以上か?
食べてないからぜひともご馳走になりたい!
食べなくても大丈夫な肉体だけど、お金がないから節約でずっと食べてなかったんだ!
「い、いいの…?僕みたいな平民最下層の劣等生でも…」
「なにを言うんですか?ブタオさんとはもうお友達よ。」
「あ、あ、ありがとう…」
「変なブタオ君。」
「ふふ、本当にそうね」
「ブタオは元から変ですよ。無駄に口達者ですが!」
僕はずっと虐げられ、イジメられ自殺するくらい絶望し、絶望し、絶望し…
けど…
弱い人にも手を差し伸べ、いや、差し伸べるだけではなくちゃんと僕が討伐出来るまで見守ってくれて…
そんないい人間もいるんだなあって、産まれてはじめて気づけたよ。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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