第146話
わたしは魔女。
全人類と全世界に魔力とダンジョンの概念を創り上げそしてステータスも与えた。
定期的に間引かないとダンジョンからモンスターが溢れ出る仕様にして、みんなダンジョンへと入らざるを得えなくする。
あとは各々がステータスに刺激され研鑽し合う。
それが、わたしの魔力吸収となりチカラとなっていった。
ただやはり魔力扱う人間の才能や、血筋、研鑽した者からしか吸収が出来ず…
極小数には魔力がほとんど適正しない者もいた。
ある種の産まれながらの障害みたいなものか…
ならそういう人間はふくよかになるよう固定してしまう概念を創り上げた。
分かりやすいし、何よりわたしはふくよかな人間が嫌いだ。
弟みたいに可愛がっていた平民少年に手のひらを返され…魔女と言われ片目を潰されたからだ。
ステータス
魔女(覚醒者)
レベル
基礎ポイント
体力
魔力
攻撃力
防御力
素早さ
魔術 全属性 New
時空 (唯一無二)New
スキル
疑似空間 レベルMAX極
殺戮と破壊の衝動 レベルMAX極
人類初魔力覚醒者 レベルMAX極
ステータス作成 レベルMAX極
概念創造 レベルMAX極
完全回復 New
魔力吸収 New
そして、わたしは時空魔術を創り上げた。
これは唯一無二、わたしだけが使える魔術。
と、いう設定を概念とした。
わたしは復讐をすっかり忘れダンジョンに没頭し続けた…。
また更に長い長い年月がたつ…
すると…ふと1000階層で我に返った…。
わたしは一体なにをしていたんだろう…
なにがしたかったんだっけ…?
そうだ!復讐だ!
けど月日はとうに過ぎ去り…
もうみんな寿命で死んでいるどころか国家すら無いのでは?
と考えてしまった…
わたしは今、時空魔術で自分が歳を取る時間を止めている…
わたしは一体これからなにをしたら…
なにを目標に生きていったら…?
永遠にダンジョンを彷徨い続けるの…?
そんなやるせなさ、無気力感が急にわたしを襲う…。
完全回復のスキルはあるけどわたしは火あぶりで処刑された全身の火傷の跡を治療しなかった。
もちろん、ふくよかな弟と慕っていた平民に潰された目も…
自分を戒め、復讐心を忘れないためだったはずなのに…
肉体は魔力を吸収しすぎたためか、すでに変異しており、睡眠、排泄を一切必要とせず。
いや、むしろ眠くすらならないからずっと寝てない…
いや眠れない…
けどそんな復讐も年月が経ち過ぎ当時の国どころか、いや誰も…もうすでには生きてはいないだろう…
さらに、
わたしは気づいてしまった…。
わたしにはこの自分で創り上げたダンジョンから出る術がなかった…。
どうしたら…
いや、
もういい…
今更出れたところでどうしろと?
なにをしろと?
わたしは一体何のためにここまで…
復讐を忘れていた、わたしなんて…
復讐をするためだけにここまで頑張ってきたはずなのに…
なんか疲れた…
もう疲れた。
わたしはずっと…
ずっとずっとずっと…
ずっとダンジョン1000階層で1人孤独にぼーっとし続けた…
悠久の時ほど…
孤独……
孤独…
孤独はわたしを復讐という目標を失った生きる屍と化した…
そしてさらなる孤独がわたしを襲う…
気がつけばわたしは虚無に…
だけど…
その虚無を得た瞬間、
新しいスキルが生えていることでわたしは新たな希望を見出したのだった。
それは殺戮と破壊の衝動と打ち消し合う、虚無。
わたしは殺戮と破壊の衝動は最初からある程度コントロール出来ていたが、
それを完璧に打ち消しあえる虚無を手に入れた!
わたしはやっとダンジョンから脱出出来る足掛かりを手に入れたのだった。
− − − − − − − − − − − − − −
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
また
魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




