第118話
僕はパシリにされジュースを買いに来てたら剣舞祭前回の覇者、剣聖ちゃんと会った。
なんでも僕を心配して来てくれたみたい…
「ありがとう、心配してくれて!僕は大丈夫だよ。」
おっと、危ない!つい頭を撫でそうになった…
かなり小柄なんだよなこの子。
今の時代はこれだけでもセクハラに該当するからな。気を付けよう…
「僕見えたんだ…君、石ぶつけられてたよね?大丈夫?」
「う、うん!僕石頭だし…なんかあれ石?かな?
そんなに硬くなかったからわからなかったよ」
見られてたか…
僕は防御力カンストだから、投げられた石のほうがバラバラになったんだ…
「なら、いいんだけど…なにしてるの?」
「じゅ、ジュース買いに来たんだけど…お金無いのに気付かなかったんだ…」
「僕が買ってあげるよ。」
神か?
って
「ダメダメ!簡単に知らない人に施したりしたらダメだよ。それに僕の分だけじゃないんだ…」
「ふ〜ん…石ぶつけた人に買って来いって言われた?」
え?
なんでわかるの?
エスパー?
それか近くにいたの?
「ち、ちがうよ…」
「僕ね、目が見えないんだ。そのおかげで耳が凄くいいんだよ?」
え?盲目だったんだ…
みんな知ってたのかな?
知らなかったの僕だけ?
「そ、そうだったんだ…」
「けど、大丈夫だよ。痛くもないし、見えなくても見えてるから不便なんてないんだ!」
エッヘン!と胸を張る剣聖ちゃん。
見えなくても見えるか…
僕もダンジョンで剣術の修行をしていたとき、ずっと目を瞑って気配だけを頼りに居合いしてたな…
懐かしい。
「努力次第でどうとでもなる…か。
って気持ちだけ受け取るよ、ジュースは買えなかったって謝ってくる。」
きっと盲目から、何不自由なく動けるようなるには途轍もない努力をしたのが僕にはわかる。
僕も目に頼らず動けるようになったのは何年もかかったわけだし。
「なんか言葉に重みがあるね…。
長い年月を感じさせるような…
まるで実際に体験してたりする?」
うおっ!!なんとなくだがこの子勘が鋭そうで怖い。
迂闊なことしたら弱者クソ雑魚ムーブがバレそうだ…
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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