第1話
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僕はブタオ…
親は誰だか分からない…
僕は望まれて産まれてきた子ではなかった。
それは産まれた直後ゴミ箱にゴミ同然に入れられ捨てられていたからと児童養護施設の院長に鬱陶しそうにそう言われたからだった…
いまの日本、いや世界はダンジョン探索や配信で満ち溢れている現代ファンタジー世界。
僕が産まれたときからそうだったから特に違和感は無い。
かなり昔の人からするとラノベの設定あるあるらしい。
そしてステータス、スキル、魔術といったものがあれば当然人類は格付けをしはじめる。
国は自国の威信をかけて高ランキング者を抱え、そして莫大な報酬と引き換えにダンジョンからの来たる地上に溢れるスタンピードを食い止めてもらったりダンジョンコア破壊の依頼をしたりするらしい。
もちろんダンジョンのモンスターを討伐したら魔石なる原動力が確保出来る、それらは電気水道ガスはたまた自身の身体に取り込むことによるレベルアップなど様々な恩恵を人類もたらし、スタンピードが無いダンジョンは勝手にコアを破壊したりしてダンジョンを崩壊させたら重罪どころか一発死刑になるらしい。
そしてそのステータスが高い人達は総じて容姿が良くなる傾向がある。
強い子孫を残すため、より良い遺伝子を求めすいようにからだとか本能からかやはり強い人に惹かれやすくなるらしい…
ステータスが高い者同士から出来る子供は親の才能を引き継ぎ、今では代々チカラを誇示してきた一族には貴族制というのを日本には導入している。
政府は貴族を優遇し日本に留まってほしいからだ。
中には裏金や、犯罪を揉み消すなどいろいろな疑惑があるのはいつの世の中も変わら無いらしい。
そして魔術を使う人間は肥満にはならないというのが立証されている。
魔術は体内のマナ、もとい魔力を放出し具現化からなるらしい。魔力が常に身体を循環し代謝をよくするからだとか。
だから肥満、デブは魔術が使えないのは常識…
幼稚園児すら知ってる常識となっている。
そう…
僕は容姿も醜いデブ…
ステータスはひどいものだった…
ブタオ ランキング無し
レベル1
体力 2
魔力 0
攻撃力 3
防御力 10
素早さ 1
魔術 無し
スキル無し
はぁ…
僕は本当に生きる価値が無い…
これならトイレのゴミ箱に捨てられるのも頷ける…
何となくだが、僕をトイレで産んだ母親は
僕が不義の子だからか、はたまた望まない出産だからかトイレだったのだろう…
普通なら出産は病院だもんね…
今となってはどうでもいいが、産まれた時点で肥満体型だったから嫌悪の対象からも僕を捨て去ったのだろう…
日本にも肥満体型の人は何人かいるが、総じて冷遇されているし、耐えれず自殺する人が後を絶たないらしい。
僕もその内の1人だが…
だが…
僕には夢がある。
それは探索者になることだ!!
男ならやっぱりロマン、夢を追いたい!!
追いたいが…
もう耐えれないよ…
「オラっ!!」
「しね!!」
「きめーんだよ!ブタオ!」
と、ここは探索者学園。
いつも僕を袋叩きにするヤンキー軍団
「がふっ…や、やめ…やめ…」
僕は涙ながらに懇願する
痛い…痛い…痛いよ…
「ったく!なんでこんな汚い平民がいつまでも学園にいるかねー?」
「そうだ!そうだ!はやくやめろ!」
「おまえ魔術使えないデブのくせに!」
と貴族家のヤンキーとその取り巻き2人。
「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
僕はみっともなく謝罪の言葉を繰り返す。
何が悪いのか分からないがただただ、やめてほしくて…
「おまえくせーし、キモいからもう学園来るなって言ったよな?」
「この学園はおまえみたいなキモデブが来るとこじゃねぇーんだよ!」
「キモデブオwww」
ひたすら繰り返される暴行
僕にはこのヤンキー達には勝てない…
それにリーダー、主犯格は貴族だった。
そう貴族はステータスが、高い…
子爵嫡男 ステータス
ランキング114514位
レベル12
体力 89
魔力 99
攻撃力 63
防御力 59
素早さ 59
魔術 火
スキル 身体強化
この子爵、嫡男ヤンキーは自身のステータスをいつもクラスで自慢している探索者資格がある人物だった。
学園の平均ステータスはだいたい30くらい。
火の魔術を代々使う新興貴族だった。
そのため幼少のころから同学年にライバルと言えるものはおらずどんどん助長していき今の性格に至った。
「わ、わかったよ…も、もう学園には来ない…
や、辞める、辞めます!だからもう!!」
長年に続く嫌がらせ、暴行。もう僕は耐えれなくなっていた。
いや元々夢だった探索者なんて…所詮無理って理解してたよ…
もう学園をやめ、ひっそり生きよう…
そう思い泣きながら土下座する僕。
「やっと理解したかブタオ!ならこれは冥土の土産だ!くらえ!!ファイヤーボール!」
「あ、動画取らないと!子爵嫡男様の勇姿を!」
「オレは最初から撮ってたし、ユーツーブにアップしようぜ!バズるかもよ!」
ゲラゲラ笑う取り巻き達。
すると子爵嫡男は最後の別れと言わんばかりに僕に魔術のファイヤーボールを放った。
明らかに殺傷性があり僕の顔面に被弾したら大火傷じゃ済まない!!!
し、死ぬ!!
すると
寸でのところで…
僕の下から氷の氷柱が生えていた。
ちなみにファイヤーボールはしっかり僕に顔に直撃していて顔は火傷を負い髪は焦げて無くなっていた…
いや氷の氷柱遅いよ?
ってそんなことを考える暇なく痛さにのたうち回る僕
「ぐああああああァァァぁぁ!!熱い熱い!
痛い痛い痛いよー!」
「だ、たれだ?!」
「その辺にしなさい…」
僕を助けた?のは昔児童養護施設で少しの期間だけど一緒にすごしたの幼なじみだった。
「ちっ…あんたか…へいへい。わーったよ。
ってお茶でもこれからどう?」
と子爵嫡男は僕の幼なじみの豊満な胸を見ながらナンパしていた。
「お断りよ!!」
と凛とした態度の幼なじみだった
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。