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転生勇者と黒龍少女~戦死エンドから逃れるために黒龍の少女と添い遂げようとしたら、いつの間にかゲームには無かったルートに進んでしまいました~  作者: 遠野紫
第二章 現れしメインヒロイン

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37 召喚されし黒龍

「まさか、最初からアレクシス様の持つ召喚魔道具のために……!」


「その通りだとも。そして、今こうして使用することが出来た訳だ。命令のためにはやむを得ず、仕方なく……と言う大義名分と共にね。事が済めば、全ての責任はアレクシスが追う事になるだろう」


「き、貴様……!! あぐぁっ!?」


 団長……もといエルドーとかいう人の振るった剣が部下を斬り裂いた。

 私にとっては目にもとまる速さだけど、きっと普通の人からしたら目にもとまらぬ速さだもんね。

 避けるのも打ち返すのも無理だよあれ。


「なっ!?」


「残念だが、私には勝てんよ。それよりも見るがいい。黒龍が、今こうして顕現しようとしているのだ」


 エルドーの言う通り、魔法陣の中心にはジワジワとドラゴンみたいな形の魔獣が現れていた。

 けどあれ、黒龍では無いような……。


 ゲーム内における黒龍はミラだけだったからまた別の黒龍ってだけなのかもしれないけど、何かこう放っているオーラが致命的に違うと言うか何と言うか。


「はは、この時を待っていたのだ! さあ、黒龍よ! その力で全てを破壊するのだ!!」


 いよいよ全身が現れそうだった。

 どうしよう、あんなのを放置する訳にもいかないけどガラムを連れたままじゃ……。


「私を、置いて逃げ……て、アル……カ。あれは、戦っちゃ……駄目」


「駄目、ガラムを置いてなんていけない」


「でも私がいた、ら……あれからは、絶対に、逃げ切れな……い」


「ううん、大丈夫……逃げるだけなら問題は無いから」


 そうだ。ここに来たのはガラムを助けるため。

 例え多くの人が犠牲になっても、私は……


「あら、その必要はないわよ」


「ミラ……!? どうしてここに!?」


 気付けばすぐそばにミラがいた。

 けど彼女には屋敷から逃げた後のための準備をしていてもらったはず。

 どうしてここに……って、そりゃこんな騒ぎになってたら来るか。


「ちょうど良かった。ガラムを頼んでもいいかな」


「駄目……! いくらアルカで、も……あれは……!」


「そうよ。アルカはこのままガラムと逃げなさい」


 ミラが前に出る。

 そっか、ここは私に任せて先に行けって奴だね。

 ガラムのためにはその方が良いのかもしれない。


 それに、ミラならきっと問題ない。

 なんてったって彼女は黒龍なんだから。


「ま、待って……そういう事じゃ、な……い」


「心配ないわ。あの程度、私の足元にも及ばないもの」


「ミラ……大丈夫だとは思うけど、気を付けてね」


「ええ、結果には期待していて頂戴」


 自信満々なミラを置いて、私は駆け出した。

 

 それからしばらく走り、私が泊まっていた宿まで戻ると……ソニアが起きていた。

 明日くらいまでは気絶してるものだと思ってたけど、想像以上に回復が早かったみたい。


 けどどうしよう。

 これじゃこのままガラムを預けてはいさよならと言う訳にもいかない。


「ガラム……!?」


「命に別状は無いよ。だけど、相当酷くやられたみたいだからすぐに回復させないと」


 困惑しているソニアのことは一旦おいておいて、私はガラムをベッドに寝かせて回復魔法をかけた。


「これでもう大丈……うわっ!?」


「は、早く戻らないと……! ミラが、危険だ……!」


「ミラが!? ま、待って! まずは話を聞かせて!?」


 ベッドから飛び起きたガラムにソニアが叫ぶ。

 彼女からしたら何が何やらと言う状況だし、そうもなるよね。


「召喚魔法でとんでもない物が呼び出されたんだ……それを、ミラが一人で相手している。だから早く戻らないと彼女が……」


「わ、分かった! どうしてそうなったのかは分からないけど、とりあえずミラが危険なのは分かった! 今すぐ助けに行こう!」


「……二人はここにいて」


 今にも外に飛び出しそうな二人を止める。

 二人には悪いけど、恐らくあの召喚された魔獣は二人が加勢したところであまり意味は無い。

 それに、ガラムをまたあの屋敷に戻すのは危険過ぎた。


「でも……ミラが危険な状態なのにここで待っているなんて……!」


「ごめんね。これも二人のためだから」


「なっ、これ……拘束魔法!? ま、待って……アルカ……!!」


 二人が来れないように、拘束魔法のサリマエルを発動させて二人を拘束する。

 そして彼女たちの言葉を無視するように、私は宿を飛び出し、屋敷に残ったミラの元へと向かった。

本作をお読みいただき、誠にありがとうございます。

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