26話
洞窟の前までついたエレナ達。
話に上がっていた蛇の魔物が入り口を塞ぐように3体居座っている。
「さて、誰がやる?」
「1人1匹やりますか?」
「私が全部やります!」
スラがめちゃくちゃやる気だ。
「じゃあ、いいこと教えてあげるわ。首の後ろの出っ張ったとこが弱点よ。」
「どうも!」
スラは勢いよく走り出す。
華麗な身のこなしで3体の蛇の攻撃を避ける。
そしてカレンに買ってもらった槍で弱点の出っ張りを貫いた。
1匹目の蛇が毒ガスを吐き出しながら力尽きる。
「スラ、やるわね。」
「近接はかなり強いですね。」
「でも、フィーネのほうが強いよね。」
「いやぁ、あんなに飛び回れないですね。」
「私もあのジャンプ力はないわ。規格外ね。」
話しているうちにサクッと残りの2匹の蛇も倒したスラ。
倒した蛇達を吸引していく。
どうやら新しい技を手に入れたみたい。
「ポイズンブレス?が使えるようになりました。」
「あら、いいじゃない。密室でそれ使ったらサクッと大量殺人出来るわよ。」
「エレナお姉様。スラに変なこと教えないでください。なんかでも、スラの見た目で毒ガス吐くのってちょっと複雑ですね……。」
「強くなりました!うれしい!」
「お姉様。絶対にスラに変なこと教えないでくださいね。将来、破壊神か殺人マシーンになりそうで不安です。」
「確かにちょっと怖いわね。」
純粋すぎて悪い大人に騙されないか心配になる。
学校行かせたいな。ちゃんと勉強してほしい。
3人は洞窟の中に入った。
中は迷路のような構造になっていた。
しかし、スラが勇者の魔力を感じているので、道に迷うことはない。
「出てくる魔物もそんなに強くないわね。」
「スラが全部倒してくれるんで楽ですね。」
「全部倒す。全部倒す。全部倒す。」
「これ、スラ大丈夫ですよね?」
「大丈夫でしょ。……たぶん。」
20分ほど歩いた3人。
ついに、洞窟の最深部にたどり着いた。
そこにいたのは女蜘蛛の魔物だった。
カレンは蜘蛛の糸で奥に張り付けられている。
「カレンを返せ!」
スラが勢いよく飛び出していく。
しかし、足元には蜘蛛の糸が敷かれておりスラの動きがだんだん鈍くなる。
相手は余裕でスラの攻撃を避ける。
「あら、簡単ね。」
女蜘蛛の魔物はどうやら喋れるみたいだ。
あっという間に動けなくってしまったスラ。
「動けないです……。うぅ。」
「まずは、1人ね。そこでしばらく大人しくしててね。あとで美味しくいただいてあげる。」
麻酔の針を打たれてスラは眠らされてしまった。




