24話
ヤンの町にたどり着いたカレン達。
「意外と近かったですね。」
「そうですね。フィーネさんが道を知ってたので助かりました。」
フィーネとはちょっとだけ仲良くなった。
と言うのも……。
エレナさんがフィーネさんを怖がった様子で全く喋らないのだ。
結果的にずっと2人で喋っていた。
ちなみに、スラの後ろにエレナさんがピッタリと着いて歩いている前に私達2人がいる状態だ。
スラも不思議そうにエレナを見ていたが、害はないのでずっと無言だった。
「とりあえず、町で散策しますか。危険もないと思うので、私とお姉様は一旦別れますね。夜にここの宿で集合しましょうか。」
「わかりました。じゃあ、スラ。私たちも行こうか。」
またエレナさんが虚な目をしてるけど大丈夫かな?
まあ、大丈夫でしょ。
めっちゃ震えてるけど。
本当に昨日の夜何があったんだろう。
私とスラは町を歩いている途中、町の人間がから魔物の話を聞いた。
「あんたら、冒険者か?」
「ええ。そうよ。」
「最近、町の近くで化け物が暴れ回って困ってるんだ。何とかしてくれないか?橋もそいつに壊されて迷惑してるんだ。」
「どんなやつなの?」
「毒を持ったでっかい蛇が3匹で行動してるみたいでだ。この辺の冒険者じゃても足も出ねぇ。あんたらはこの辺で見たことないし多少は腕に自信があるんだろ?」
自信はないけど、一応勇者なんだよな私。
まあ、魔王を倒す予定なのにそこら辺の魔物に負けてるのはまずいかも。
「わかったわ。仲間と合流したら向かってみます。」
スラはその魔物と戦えるとめちゃくちゃやる気になっている。
「私が全部倒します!カレンは後ろで見てていいよ。」
いや、ありがたいんだけど。
私お姫様じゃなくて、勇者なの。一応。
私も戦わないと強くなれないからね?
その後、武器屋でスラが使いやすそうな槍を買ってあげた。
死ぬほど喜ばれた。
ちょろいな。スラ。
これ魅了使われてないよね?不安だわ。
あとでエレナとフィーネに魔物のこと相談しなきゃ。
そんなカレンの姿を狙っている影があることにカレンは気が付かなかった。
一方、その頃。
カレン達と別れたフィーネとエレナ。
「はぁ。お姉さま?今日ずっとそんな感じじゃないですか。」
「だって。……フィーネ怖い。」
昨日の夜、めちゃくちゃ虐められたせいでエレナはフィーネに恐怖心しかなかった。
その原因を作ったのはエレナなのだが。
「もう。めんどくさいですね。お姉さま。目を閉じてください。」
「え、いや。いや。怖い。やめて。」
「エレナお姉さま?早くして?」
叫ばれたら面倒なので、ちょっと睨みながら言った。
エレナは今にも泣きそうな顔になった。
なんか私悪女みたいじゃない?嫌だなぁ。
素直に目を閉じたエレナに魔法をかける。
「ん、あれ?フィーネ?私達、屋敷にいなかった?」
「お姉様がぼーっとしてる間にもうヤンの町に着きましたよ。早く町を見てまわりましょう。」
「ええ!?そんなことある?まあいっか。」
フィーネは魔法で昨日の夜からの記憶を思い出しにくくした。
程度でいうと5年前の今日食べた朝ごはんは何でしょう?ぐらいには思い出せないはず。
はあ。お姉様って意外とメンタル弱いんだなぁ。
私そんなに怖かったかな。
あれかな。アウロの記憶を参考にいろいろやっちゃったからかな。
まあ、抵抗できない状態であんなことされたらああなるか。反省です。
今度から怒るときはもっと優しくしよう。
別にエレナのこと嫌いじゃないからね。
むしろ好き。かなり好き。
エレナと仲直り?出来たフィーネはエレナの腕に抱きつきながら町を見て回るのだった。




