12話
旅立ちの日がやってきました。
正直、ここにきてからそんなに経ってないけど。
やっと普通に世界が見て回れる。
逃亡しかして来なかったからなぁ。
魔物と出会って10秒で即死!!
みたいなことはなさそうで安心。
エレナもいるしね。
強いし、可愛い。
最強。
可愛い。
安心。安全。
「アウロ。あんまり調子に乗らないほうがいいよ。何があるかわからないからね。」
「あ、はい。」
口に出してないのに何でわかるかなぁ?
考えてることがばれてて、ちょっと不満顔なアウロ。
「まあ、アウロに手を出す奴がいたら、肉片も残さず消し去るけどね。誰であっても。」
そう言いながらエレナは怖い顔をしている。
そういえば今日は、エレナが抱きついてこない。
昨日のあれの影響かな?
体調は元通りっぽいけど。
何だったのか聞いても教えてくれない。
困ったら今後も口を塞いでやろう。
面白いし。
「ア ウ ロ。今後いきなりキスしてくるようなことがあれば、縛り上げて動けない状態で一生奴隷として飼います。」
「あ、ひゃい。」
前言撤回。辞めよう。
それで、やっぱり脳内覗かれてますか?
何で分かるの?
怖い。
「アウロは表情がコロコロ変わって面白いけど、分かりやすすぎます。心配になりますよ?ちょっと気持ち悪い顔をしてる時は大体えっちなこと考えてます。どーせ、また私に変なことしようと考えてましたね。」
図星です。
何か言い返さないと。
沈黙は肯定なので。
うーん。
「じゃあ、エレナはそういうことには興味がないと?」
苦し紛れの反撃をするアウロ。
「…………。」
沈黙は肯定です!勝った!!
「そんなことより、そろそろいこっか。」
あ、話そらされた。
妖精のぴよぽん達に別れを告げる。
ちょっと名残惜しい。
まあ、どこでも会えるんだけどね。
この世界では結構広範囲に生息している。
大体が隠しエリア内なのでレアキャラではあるか。
こんなにいっぱいいるのはこのエリアだけかなぁ。
「はい。じゃあ、抱きついてください。離れたら死にますからね。」
いきなり死ぬ可能性が出てきた。
「お、お手柔らかにお願いします。」
「アウロ。もっとしっかり抱きついてください。」
結構しっかり抱きつく。
エレナ、心臓の音激しすぎない?
大丈夫?
めっちゃ聞こえるけど。
「アウロ。足を絡めてください。もうちょっとしっかりめに。」
ん?
足絡める必要ありますか?
エレナさん?
顔が真っ赤ですけど?
ほんとに抱きつく必要ありますか?
「ねえ、エレナまだ?」
なんか堪能してませんか?
早く行きましょうエレナさん。
「もうちょっと。」
「もうちょっとって何!?」
「はぁ。もう少し堪能したかったのに。」
エレナは呪文を唱え始めた。
周りが光で包まれていく。
2人は光の中に消えていった。




