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神が恵んだ戦争世界  作者: 右衛門
1/1

15年ぶりの覚醒

 バン


 講堂のような大きな建物の中で、乾いた銃声が鳴り響く。


 バン


 腕を縛られ、猿轡を嚙まされた人々がすすり泣いている。


 「止まるな!」


 オドチ語の怒声が響き、縛られた青年が首根っこを掴まれて壁際に追い立てられる。


 バン


 青年は糸の切れた操り人形のようにその場に倒れ、コンクリートの壁にまた一つ、弾痕と赤い花が加わった。


 俺は...何をしているんだ?


 カーキ色の服を着た男たちが、青年だったものを手際よく外へ運んでゆき、縛られた男性が新たに壁際に立たされる。


 バン


 やめろ、なぜ殺すんだ...


 誰だ、銃を撃つのは。


 バン


 なんだ?一体何が起きている?


 小銃を握っているのは俺の手だった。人々を殺しているのは俺だ。


 「さっさと進め!」


 オドチ語の怒声が再び響く。腕を縛られ、猿轡を嚙まされた少年が、よたよたと壁際へ進んでゆく。


 やめろ!撃つな!なんで撃つんだ!これは、俺の意思じゃない...


 少年が壁際に立ち、俺の人差し指が引き金を...


 引かなかった。その時俺は自由になった。


 「オーデ5、さっさと撃て。」


 後ろから声がした。俺が振り向くと、体格の良いオドチの兵士が、驚いた顔で俺に言った。


 「どうしたんだオーデ5、弾薬切れか?」


 俺が困ったような顔をすると、兵士は「傀儡が切れた!」と叫んで、拳銃を俺に向けた。


 まずい、殺される。そう思ったときだった。世界がスローモーションになった。戦闘、戦闘だ。


 小銃を兵士に向け、1発撃つ。大脳を破壊できるように、なおかつオドチ兵の額当てに覆われていない場所に。屋内にいた6人のオドチ兵も同じように殺し、外へ出た。彼らは銃を取り出す暇もなく、後ろを振り向く時間もなく、銃弾に脳を破壊された。


 銃弾が銃口を出るまでの間、静止しているのが面倒だったので、小銃を捨てて兵士が腰につけていたナイフを貰うことにした。


 外にいた16人も、最初の1人が床に倒れ落ちる前に全員殺した。


 最後の1人を殺した瞬間。スローモーションが解かれ、体が重くなった。

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