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 まぁ後で良いか。

 今は俺にチートな力があるかどうか確認するのが先だ。


「この鑑定球の上に片手をかざして下さい」

「こうですか?」


 ストルトスの言葉に従って俺はドキドキしながら片手を鑑定球の上にかざす。


「では鑑定を開始しますのでしばし動かずそのままで」


 ストルトスはそう言うと俺の正面に回り込み、鑑定球の両脇に自らの掌を添えて目を閉じた。

 すると――


「おおっ」


 目の前の鑑定球の中心に光が灯り、その光が徐々に大きくなっていく。

 そして目が開けられないほど光り輝いたかと思うと。


「……なんということだ……」


 直前まで眩しいほど輝いていた光が一瞬で消える。

 そして一時的に視力を失っていた俺の目に徐々に見えてきたのは困惑の表情を浮かべたストルトスだった。


 まさか、そんなに驚くようなチートスキルが俺に?


 そんな期待に満ちた目で俺はストルトスの言葉を待つ。


「どうした? 早く鑑定結果を話せ」


 しかしストルトスは一向に口を開こうとしない。

 そのことをいぶかしんだシェイム王がそう問い掛けるまで、彼は鑑定球を見つめたままで。


「……申し上げます」


 やっと目を上げたストルトスの口から告げられた言葉。

 その言葉を聞いたある者は驚きを、ある者は訝しげな表情を浮かべ。


「間違いではないのだな?」


 もう一度ストルトスに問い掛ける王の声音には何かにすがるような感情が交ざり。


「はい。間違いなく勇者様……この男は何も特殊な能力を持っていません。強いて言えば異世界言語理解という召喚された者が誰でも持つ能力くらいでしょうか」


 その場に集まる者たちの口から落胆の声が上がる。


「それどころか身体能力も並以下でございました……勇者召喚……失敗です」

読了ありがとうございます。


誤字脱字報告もたいへんありがたく感謝してもしきれません。


ブックマーク及び下記広告欄の下にある「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にしていただくなどで応援していただけますと幸いです。


小説家になろうでは現状特に異世界転生転移作品は序盤での評価によるポイント数が重要になってますので是非よろしくおねがいいたします。

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