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「鑑定スキルだぁ? おいおい、その枝っコロはそんなことも出来るのかよ」

「さっきその金鎚をアドソープションしたおかげでレベルが上がって新しくスキルを覚えたんです」

「そういやレベルアップしたおかげで経験取得とかいう力が追加されたって言ってたな」


 そのおかげでオークに勝つことが出来たことを彼には話した。


「はい。今回もレベルアップしたおかげで二つほどスキルが増えました」

「二つもか、そいつぁすげぇ。それで鑑定と後何が増えたんだ?」

「えっと……性能回復ってスキルなんですけど。まぁこっちは後で説明しますよ」


 俺はそう言いながらルリジオンが手にしたままの金鎚にミストルティンの先を当てる。


「鑑定」


 そして早速スキルを発動させた。


『品名:金鎚+ ランク:A 付与:垂直打ち 説明:高純度の鉄と技術で作られた逸品。壊れにくく錆びにくい』


 先ほどのノコギリと違って『付与』という項目が増えている。

 たぶん付与魔法の様なものが掛かっていて、それがランクAとなっている理由の一つには違いない。

 品名に付いている『+』は付与付きという意味だ。


「なるほどなぁ。それでリリでも釘を真っ直ぐ打てたのかぁ」


 俺が鑑定結果をルリジオンに教えると、彼は何やら思い当たることがあった様だった。


「それって『垂直打ち』とかいう付与のことですか?」

「おうよ。あの家にある家具とか俺様が作ったんだがよ」


 その時、自分も手伝いたいと言うリリエールに簡単な釘打ちを任せたらしい。

 曲がっても後で直そうと考えていたルリジオンだったが、予想に反してリリエールの打った釘はどれ一つとして曲がっておらず。

 結果彼女は『これからも釘打ちはリリがやる!』と言って聞かなくなってしまったとか。


「まぁ、手伝ってくれるのはありがたかったからな。しかしこの金鎚が付与アイテムだったとは驚いたぜ」

「ですね」

「とりあえずコレは大事に使わせて貰うとするぜ」


 ルリジオンはそう言うと金鎚を軽く布で拭いてから腰のベルトに差し込んだのだった。


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